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20年振りのフルモデルチェンジで話題の【スズキ ジムニー】
ラダーフレーム構造にFRベースの本格四輪駆動のコンパクト クロスカントリー カーとして根強い人気のある車で20年ぶりに新型が登場すると話題の一台となりました。
1998年の現行軽自動車規格改正に伴って市場投入されて以降、20年にわたって販売されてきた旧型(3代目)は度重なるマイナーチェンジで発売当初と最終型では大きく異なる面もあります。
ここでは旧型を含めてジムニーの中古車について取り上げていきます。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
【ジムニー】中古車はここをチェックしよう
まずはジムニーの中古車のチェックポイントについて。
中古車市場には既に新型ジムニーが登場していますが、メインとなるのは3代目となります。
他にも2代目、希に初代を見かけることもあります。
新型(現行型・4代目)の場合は展示車や試乗車など新古車がほとんどでグレードによる装備の違いをチェックする程度で良いでしょう。
ジムニーには大きく3つのグレードがあります。
XC、XL、XGは駆動系は共通となりますが、装備で違いがあります。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
上級グレードXCには衝突被害軽減ブレーキ装備「スズキ セーフティーサポート」が標準装備、XL・XGはメーカーオプションで選択可能となっています。
他の違いとしてはエアコン(XGはマニュアル)、ステアリングホイール(XCのみ本革巻・ステアリングスイッチ付)などで快適装備面での差異は主でディーラーオプションによる後付け変更が出来ない装備がありますので注意が必要です。
どのグレードでも4WDやESPは標準装備ですので用途によっては最廉価グレードとなるXGでも満足出来ると思いますが、長く乗る事を考慮するならばXCもしくはXL(スズキ セーフティーサポート付)を狙いたいところです。
現行型の中古車を選ぶ際にはまずはグレードを確認することから始めましょう。
引用:https://motor-fan.jp/article/10004403
3代目以前の型落ちを選ぶ際には装備の違いはもちろんチェックしたい点ですが、それ以上にチェックしておきたいのが、サスペンションやブレーキなど足回りの状態です。
ジムニーは過酷な環境でも走破できる実力を持つ車です。
2代目まで貨物車(バン)仕様が設定されていた事もあり土木工事現場など過酷な場所で活躍していました。
また本格四輪駆動という特徴故に雪道での利用が多い車でもあります。
そのため使用状況によってはサスペンションがへたっていたり融雪剤などの影響でサスペンションアームや底面が錆びだらけ……といった状態である場合もあります。
またMT仕様の場合はクラッチが滑ってしまう状態のものもあったりします。
こういったチェックポイントは軽トラックと共通しています。
初代・2代目は『ジムニーらしい』外観と軽い車重など未だに人気のある車で、状態の良好な車がまだまだ市場に存在しています。
内装は再塗装や内装材の貼り替え、シートの交換で対応出来る部分は多いですしクラッチは交換すれば済みますが、古い車であるため交換費用が高い・入手困難な部品、交換が難しい箇所など後々対応が難しい場合があります。
実車を確認する際には足回りや底面の状態を確認して、試乗させてもらって稼動状態を確認するようにしましょう。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/
筆者の経験ですが、かつて会社で乗っていた初代ジムニーは外装・内装共に錆びだらけでしたが走り出すと見た目に反して軽快に走る驚異のクルマで、泥だらけの工事現場では元気に走っていました。
流石に速度が出なくて速度の速い道路では周辺の速度についていけない面がありましたが乗っていて楽しい車でした。
【ジムニー】中古車相場や下取り価格など
新型(現行型・4代目)は新古車がほとんどとなり、相場は170万円~270万円と新車並となってきます。
引用:https://response.jp/article/2004/10/13/64529.html
3代目については20年の販売期間の長さと仕様の違い・実車の状態により20万円~200万円と価格は大きく異なってきます。
走行距離が10万kmを超えているものでは50万円以下という物件がMT・AT共にありますので実車の状態によってはお買い得な車があるかもしれません。
MTについてはクラッチ交換費用を念頭に置いておくほうが良いでしょう。
引用:https://www.suv-freaks.jp/1975
2代目については15万円~200万円と3代目と変わらない相場となっています。
今も軽量な車重とクロカンらしいデザインで人気のある2代目、リストアされて綺麗な車も存在しています。
注意点としては90年の規格改正で排気量が550cc→660ccへと変更されたことで同じ2代目でもエンジンが異なる事です。
また改正前の550ccエンジンでも84年モデル以前は2サイクルエンジンとキャブレター仕様となっており年式の確認が必要となります。
また内装では84年式以降はラジオが1DINサイズのものとなりオーディオ変更が楽ですがそれ以前は組み込み式ラジオのためオーディオの変更が面倒となる点も注意が必要です。
引用:https://www.carsensor.net/usedcar/
初代については現在中古市場にあるのは状態の良好な物やリストア品がメインとなり相場は100万円前後となり今も続く人気をうかがえます。
引用:https://www.suv-freaks.jp/1975
エンジンは規定改正による360ccと550ccと排気量が年式により異なりますが、現行には無い幌仕様があるなど往年の「ジープ」を思わせるデザインなど今の車には無い魅力がある車種で価格相応の価値があると思います。
下取り価格については、3代目になりますが走行距離による大まかな相場は次の通りです。
車検1回目(3年落ち)・走行距離3万Km前後 | 100~130万円 |
車検2回目(5年落ち)・走行距離5万Km前後 | 80~120万円 |
車検3回目(7年落ち)・走行距離7万Km前後 | 60~100万円 |
10年・10万km前後 | 40~60万円 |
あくまで状態の良い物が前提となりますが、他には無い特徴を持つ車だけに年式・走行距離による下落幅は他車種と比較して少なめのようです。
またMT車は他の車種と比較してニーズが高く、AT車よりも値下げ幅が更に少なくなっているようです。
流石に走行距離が10万kmを超えてくると値下げ幅が下落してきます。
高額で下取りに出すならば車検3回目・走行距離5~7万kmがポイントとなるでしょう。
また下取り先としてネット買取査定サービスを活用するのも良いでしょう。
簡単に複数の会社で買取査定してもらえるのでディーラーでの下取り額よりも高額で次の車への買換え資金を増やすことが出来るかもしれません。
【ジムニー】中古車、型落ちを購入するメリット・デメリット
引用:http://sakurabunama.blog87.fc2.com/blog-entry-499.html
ジムニーに限らず中古車購入にはメリット・デメリットがあります。
まずは新車と異なり即納車が可能、というのがメリットです。
買い替えなどの事情によって納車を急いでいる人にとって新車よりも納車時期を明確に出来るのは大きなメリットでしょう。
デメリットとしてはグレード・装備が選べない、型落ちでは安全面が劣るというデメリットがあります。
2代目以前では旧軽自動車規格となるため車幅や排気量など現行軽自動車と比べると動力性能・安全性能で大きく劣る、という事も考慮しなければなりません。
最近の一般道・高速道の高速化に対応しきれない面もあります。
このメリット・デメリットを考慮すると現行軽自動車規格である3代目は狙い目といえます。
新型ジムニーは発売開始以来、スズキの予想以上の人気で1年以上の納車待ちという状況で即納車、にはとても対応出来る状況ではありません。
これは悪路を走破できるFRベースの本格4輪駆動軽自動車という随一の特徴を持つジムニーのフルモデルチェンジを待ち望んでいた方々が多い事もありますが、この特徴故にもう一つの問題点が出てしまいました。
FFベースのアルトやスペーシアのような車種と異なり、他車種と共用出来るパーツが少ない事と3代目の受注状況から生産規模が年1万5000台と小規模生産となりましたが、発売直後の1万5000台の受注で1年分の発注枠を超えてしまった事です。
スペーシアなど売れ筋車種とエンジン以外の車台・駆動系を流用出来ないという車のために過剰に生産台数を増やせないというジレンマを抱えているのです。
(ヘッドランプは「スペーシア ギア」に流用されましたが)
そのため、即ジムニーを手にするには展示車・試乗車などが中古市場に回される新古車、もしくは型落ちとなった3代目以前の中古車から選ぶ事になります。
1998年発売開始という古い車とはいえ、改良を重ねて去年まで生産販売されていた3代目は動力性能では新型に劣らぬ性能を持っており古い内装デザイン以外では不満は少ないでしょう。
引用:https://response.jp/article/2004/10/13/64529.html
小規模生産車種としては在庫が豊富で、状態の良い車体に巡り会う可能性が高いです。
また3代目はカスタマイズパーツも豊富で外装・内装のカスタムが容易であるというメリットも大きいです。
初代・2代目はデザインと車重という美点がありますが、衝突安全性では古い軽自動車規格のため無理は禁物です。
また交換用パーツが入手困難であるため修理が難しいというデメリットがありますので日常利用を視野に入れるならば3代目から選んだ方が良いでしょう。
アイキャッチ画像引用URL:https://www.webcartop.jp
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