【クラウンスポーツ】天井は低い？後部座席の広さと荷室容量

トヨタ【クラウンスポーツ】における後部座席の広さや、荷室容量はどの程度となっているのでしょうか。

クラウンスポーツと言えば、新世代クラウンシリーズの中でも走りを重視したハッチバックモデルですが、派生元であるセダンタイプと同様にトヨタのフラグシップブランドである事に変わりはないため、後部座席の広さや乗り心地が気になる方も多いと思います。

また、元々のクラウンは後部座席の乗り心地はもちろんのこと、ボディの形状を活かして荷物の積載量が多かった点も1つの特徴ですが、クラウンスポーツは従来型のセダンではなくハッチバックスタイルが採用されているため、荷室容量はどれくらいなのか興味を持っている方は少なくないと思います。

そこで今回は、クラウンスポーツの後部座席の広さや可能となる荷物の積載量、同じクラウンシリーズであるクロスオーバーモデルとの荷室容量差などの紹介を中心に、クラウンスポーツと後部座席や荷室容量について解説をしていきます。

【クラウンスポーツ】後部座席の広さはどのくらい？

引用：http://tinyurl.com/mvuz3hfz

クラウンスポーツは、新世代となるクラウンシリーズのスポーツモデルとして2023年11月に販売が開始され、シリーズ初のハッチバックデザインが採用された点も大きな話題となりました。

スポーツモデルと言う事で、他のセダンモデルやクロスオーバーモデルよりも走行性能を重視している点が1つのポイントですが、高級ブランドであるクラウンの派生車種と言うこともあり、乗り心地や室内の質感は他のモデルにひけをとらない点も特徴です。

また、従来型のクラウンと言えば、前席だけではなく後部座席も同様の快適性と居住性が大きな売りとなり、このクラスの車種になると運転ではなく後に座る為の車とも言われていることから、後部座席の広さが気になる方も多いと思います。

引用：http://tinyurl.com/nv4s8crk

では実際に、クラウンスポーツの後部座席はどれほどの広さとなっているのでしょうか。

まずは室内の広さを左右するボディサイズですが、クラウンスポーツは現在、販売が行われているクラウンシリーズの中で最も全長が短く設計されており、具体的な外寸としては

となっています。

これを、他のクラウンシリーズであるセダンモデルやクロスオーバーモデルと比較してみると

となっており、他のモデルと比べると全長が大幅に短く設計されている事が分かります。

引用：http://tinyurl.com/566e9ydw

ただし、全幅は最大サイズであるセダンモデルとほぼ同様、全高に関しては3車種の中で最も高くなっているため、隣席とのスペースや頭上の圧迫感は他のモデルよりも少ないと言えます。

同社の車種としては、高級SUVであるハリアーのサイズが全長4,740mm、全幅1,855mm、全高1,660mm設計され、全高部分はハリアーの方が100mm（10cm）弱高くなるものの、その他の部分はほぼ同程度となりますので、大きさのイメージが湧かない場合は、ハリアーを思い浮かべると良いかも知れません。

引用：http://tinyurl.com/3kdh2wpp

次に、クラウンスポーツの内寸を見てみると

となっており、先に紹介したハリアーは室内長1,880mm、室内幅1,520mm、室内高1,215mmに設計されていますので、多少の誤差はあるものの室内空間の広さに関しても、クラウンスポーツはハリアーとほぼ同程度です。

一方、他のクラウンシリーズと比較してみると

にそれぞれ設計されており、室内長の広さの基礎となるホイールベースは

• クラウンスポーツ：2,770mm
• クロスオーバーモデル：2,850mm
• セダンモデル：3,000mm

である事を考慮すると、室内の幅については3車種で大きな差はありませんが、ホイールベースやボディの全長が短く設計されている点を考慮すると、クラウンスポーツの後部座席は膝周りがクロスオーバーモデルよりやや狭くなると言えます。

引用：http://tinyurl.com/dm6bat9t

しかし、クラウンスポーツの後部座席はヘッドレストの位置がルーフ部の下がり始まる位置であるのに対し、クロスオーバーモデルの場合は下がり終わる手前である点が、両車の大きな違いです。

さらに、この3車種の後部座席はクラウンスポーツがシートを前方に倒せる6:4の分割可倒式（荷室拡張用）であるのに対し、セダンやクロスオーバーモデルの一部のグレードは、シートを倒すことができないもののリクライニングの角度調整が可能なシートとなっている違いがあります。

そのため、クラウンスポーツの後部座席は決して乗り心地や機能性が悪いという訳ではありませんが、ボディデザインの関係から前席と同様の居住性という面では、クロスオーバーモデルとセダンモデルの方がやや有利と言えるかも知れません。

引用：http://tinyurl.com/3m7hut8w

これらの点を考慮すると、後部座席における膝周りの広さや快適性はクロスオーバーモデルとセダンモデルの方が優れていると言えますが、頭上スペースの広さや乗降のしやすさはクラウンスポーツの方が余裕のある設計となっている事から、後部座席の広さについては各モデルで一長一短だと言えるでしょう。

この様に、クラウンスポーツの後部座席はボディの形状から頭上周りに余裕があり、他のモデルと比べて乗降のしやすさも優れていると言えますが、反対に膝周りの余裕や快適さが求められる居住性についてはやや劣ると言えますので、比較を行う際の参考にして下さい。

【クラウンスポーツ】実際どのくらい荷物が積めるのか？

引用：http://tinyurl.com/mu4mfmv2

クラウンスポーツの後部座席は決して狭い訳ではないものの、他のクロスオーバーモデルやセダンモデルと比較すると、居住性や快適性は一長一短である事が分かったと思います。

また、従来型のクラウンと言えばボディの形状から、乗り心地や快適性だけではなく荷物の積載能力にも定評がある車ですので、シリーズとして初めてハッチバックスタイルが採用されたクラウンスポーツの場合は、どれくらいの荷物を積むことができるのか興味を持っている方は多いはずです。

では実際に、クラウンスポーツの場合はどれくらいの荷物を積み込む事ができるのでしょうか。

引用：http://tinyurl.com/y35svjn2

前述した通り、クラウンスポーツの内寸は室内長が1,850mm、室内幅が1,540mm、室内高が1,175mmに設計されており、現在販売が行われているクラウンシリーズの中では最も室内の長さが小さくなっていますが、これとは別に具体的な荷室の寸法を見ていくと

に設計されており、大きなボディサイズ活かした広い荷室空間が確保されています。

これは、前の項目でも紹介した本格SUVのハリアーとほぼ同サイズの広さとなっており、実際のハリアーにおける荷室サイズとしては

となりますので、クラウンスポーツは後部座席の足まわりに余裕を持たせながらも、本格SUVであるハリアーと同等の荷室が確保される点は、大きな魅力の1つです。

引用：http://tinyurl.com/y44xvwtr

漠然と数字だけ出されても、イマイチどれくらいの広さなのか想像がつかないと言う方もいらっしゃると思いますが、積み込む物の例として挙げるのであれば、

• 9.5インチサイズのゴルフバック=斜め積みで1セット
• AもしくはB型ベビーカー=平積みで2台程度、他バック類
• 43インチテレビ（梱包箱を除く）：縦積み2台～3台

等の大きな荷物を、5人フル乗車時でも余裕を持って積載する事が可能となります。

さらにクラウンスポーツの後部座席は、クロスオーバーモデルやセダンモデルとは構造が異なり、背もたれとなる部分を前席方向へ倒すことができ、倒した長さの分だけ荷室長を拡張できる点が特徴です。

引用：http://tinyurl.com/2vxb3pa6

この後部座席は、6（運転席側）:4（助手席側）の分割可倒式となっている事から、乗車人数や積載する荷物の量に応じて倒すシート比率を変えることができる点は、現在販売が行われているクラウンシリーズ3種の中でも、スポーツモデルだけ特権です。

残念ながら、メーカーから詳しい荷室長のサイズが公表されていないことため詳しいサイズは不明ですが、仮に背もたれとなる部分が500～600mm程度だと仮定すると、後部座席を倒した場合は1,400～1,500mm前後に荷室長を拡張する事が可能となります。

この場合、一般的な9.5インチサイズのゴルフバックを、前席方向へ向かって平積みで4セット積載する事が可能となっており、さらに拡張した荷室の範囲内であればスノーボードや釣竿などの長尺物も積載する事が可能となるため、使い勝手の幅が大きく増える点は嬉しいポイントです。

引用：http://tinyurl.com/yckda74z

ちなみに、ボディサイズが大きいクロスオーバーモデルとセダンモデルの場合は、一般的な9.5インチサイズのゴルフバッグを3セット横積みする事が可能ですが、先に触れた通りシート部分の構造からこれ以上、荷室を拡張する事はできません。

これに加え、クラウンスポーツの荷室開口部はトランクを開けた際にバンパー部と殆ど段差がなく積載物の出し入れが容易であるのに対し、クロスオーバーモデルとセダンモデルは100mm程度路面方向へ下がった構造である事から、荷物の出し入れを含め荷室部分の使い勝手はクラウンスポーツに軍配が挙がると言えるでしょう。

この様に、クラウンスポーツの荷室はボディサイズの影響もあり、基本的にはゴルフバッグを1セット積載できる広さですが、シートアレンジを行う事で荷室部分を拡張し最大で4セットのゴルフバッグも積載が可能となり、荷室の使い勝手は他のシリーズよりも優れていると言えますので、比較を行う際などの参考にして下さい。

【クラウンスポーツ】クロスオーバーと比較した際の容量の違い

引用：http://tinyurl.com/yc7hhwwd

クラウンスポーツの荷室には、通常の5名乗車時で一般的な9.5インチサイズのゴルフバッグが1セット、後部座席を倒し荷室の拡張を行った際には、最大で4セットなどが積載可能な荷物の目安である事が分かりました。

また、クラウンスポーツの後部座席はシートアレンジを行う事で、乗車人数を確保しながら荷室の拡張を行える事により、長尺物の積載も可能であるなど使い勝手の面も優れていますが、先に販売が開始されたクロスオーバーモデルとは、どのくらい荷室容量が異なるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

特に従来型のクラウンは、乗り心地や居住性だけではなくボディの形状を活かし、荷物の積載能力も優れていたことから、スポーツモデルとクロスオーバーモデルの荷室部分を比較した際に、どのような違いがあるのか興味深いところです。

では実際に、クラウンスポーツはクロスオーバーモデルと比較した場合、荷室容量にどれくらいの差があるのでしょうか。

引用：http://tinyurl.com/9utrfjum

まず、クラウンスポーツの荷室サイズを見ていくと、前の項目でも紹介した通り

となっており、後部座席を使用した5人乗車時の荷室容量は397L（スペアタイヤ装着時は346L）が確保されており、これは同等程度の室内空間と荷室が備わるトヨタ・ハリアーの408Lとほぼ同じです。

また、クラウンスポーツの場合は後席を前席側へ倒して荷室部分を拡張する事ができますが、こちらのシートアレンジを行った場合は、最大で1,159Lにまで荷室容量を増やす事ができ、この容量は最大で1,066～1,080Lとなるハリアーをも上回る大きさとなります。

引用：http://tinyurl.com/yv4kpd4r

次に、クロスオーバーモデルの荷室サイズと容量を見てみると

に設計されており、ボディサイズが長い事によって荷室となるトランク部の面積が広く確保され、クラウンスポーツが通常時で397Lの荷室容量であるのに対し、クロスオーバーモデルは450Lの容量となる事から、基本的な荷室容量はクロスオーバーモデルの方が大きい事が分かります。

積載できる荷物の目安としても、クラウンスポーツは9.5インチサイズのゴルフバッグを1セット積載できるのに対し、クロスオーバーモデルは最大3セット積むことが可能ですので、5人乗車+荷室の容量という面でもクロスオーバーモデルの方が優れると言う結果です。

しかし、クロスオーバーモデルの後部座席は固定式である事から、クラウンスポーツの様にシートアレンジを行い、荷室部分を拡張する事ができません。

引用：http://tinyurl.com/yf9wrwb8

反対に、クラウンスポーツの場合はシートレンジによる荷室部分の拡張を行う事で、5人乗車時に397Lであった荷室容量を最大1,159Lにまで広げる事が可能となっている為、700L以上の差が出る点は両車の大きな違いです。

では、最終的にどちらの車種が優れているのかと言う点ですが、これはユーザーが各モデルに求める機能が個々で異なるため、一概にどちらが優れていると言う優劣を付けることはできませんが、それぞれの特徴まとめるならば

• クラウンスポーツ：後席の膝周りは他のシリーズより狭めだが、荷室を大きく拡張できる
• クロスオーバーモデル：荷室の拡張は不可能だが、スポーツモデルよりも後席の膝周りに余裕がある

事から、基本的な乗り心地や高い質感が同等だと考えると、この2車種の後部座席や荷室部分の違いは、それぞれの個性が出ている設計だと言えるでしょう。

引用：http://tinyurl.com/bdfrybfx

ちなみに、クラウンシリーズでは今後SUVモデルとしてエステートの発売を控えていますが、こちらはクラウンスポーツと同様にシートアレンジが可能な後部座席を採用しており、後席を倒して荷室を拡張した際は、約2,000mmを超える空間が確保されている特徴があります。

このため、新世代として生まれ変わった各クラウンシリーズは、高級感と快適性という部分は共通するものの、重点が置かれる項目によって特に後部座席の部分は、大きく個性が異なる設計になっていると言えますので覚えておくと良いかも知れません。

この様に、クラウンスポーツの荷室容量は5人乗車時の場合クロスオーバーモデルよりも少ない容量となりますが、シートアレンジを行う事で大幅に荷室部分を拡張する事が可能となりますので、各モデルとの比較や購入などを検討している際の参考にしてみて下さい。

【クラウンスポーツ】後部座席と荷室容量のまとめ

今回は、クラウンスポーツ後部座席や荷室容量などについて解説をしてきましたが、クラウンスポーツはボディサイズが他のシリーズより200mm程度短い事から、決して狭い訳ではないものの後部座席における膝周りのスペースは、クロスオーバーモデルよりもやや窮屈である事が分かったと思います。

だたし、後部座席の頭上スペースについてはボディタイプがハッチバックスタイルである事から、クロスオーバーモデルよりも余裕があり、圧迫感の少なさや乗降のしやすさは、クラウンスポーツの方が優れていると言えます。

また、荷室の広さについてはボディの形状や大きさの問題もあり、5人乗車時で積める物の目安はゴルフバッグ1セット程度となっている事から、クロスオーバーモデルやセダンモデルと比べるとやや少なめとなる点が特徴です。

ただし、クラウンスポーツの場合はシートアレンジを行う事で、ゴルフバッグは最大4セット程度積載する事が可能となり、荷室拡張後の容量はクロスオーバーモデルの2倍以上となりますので、各モデルの比較や使い勝手を比較する際の参考にすると良いでしょう。

Y:アイキャッチ画像 引用：http://tinyurl.com/mu4mfmv2