スバル【フォレスター】の価格や納期、燃費性能はどのようになっているのでしょうか。

2025年4月に、新型モデルの販売が開始されたフォレスターですが、昨今では事故防止機能の標準化や原材料の高騰も重なり、自動車の価格は年々上昇している事から、モデルチェンジが行われたフォレスターの価格に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

また、近年は部品の調達遅れや品薄を要因とする自動車の納期遅れが問題となっている事から、自動車の購入や乗り換えを検討している際は、前以て具体的な納期の詳細を把握しておきたいところです。

そこで今回は、新型2025年モデルとなったフォレスターにおけるグレード別の価格や最新の納期状況、新たにフルハイブリッドモデルが設定された事から燃費性能の紹介などを中心に、スバル・フォレスター新型2025年モデルの価格・納期・燃費について解説をしていきます。

スバル【フォレスター】新型2025　グレード別価格について

スバル・フォレスターと言えば、初代モデルはスポーツ走行に重点が置かれたワゴン車として販売が開始されましたが、3代目モデルからは本格的なSUVとして変身を遂げ、スタイリッシュなデザインと走破性能を兼ね備えた車種として、現在も多くのユーザーから支持される車です。

2025年4月には、SK系と呼ばれる先代モデルのヒットを受けて約7年ぶりのフルモデルチェンジ行われ、事故防止機能の更なる強化に加え、スバルでは2例目となるフルハイブリッドモデルが設定された事も大きな話題となりました。

ただ近年は、事故抑制機能の標準化に加え自動車を製造する資材そのものの価格が高騰している事もあり、車両価格は年々上昇傾向にある事から、フルモデルチェンジが行われたSL系と呼ばれる新型フォレスターの価格が気になると言う方も多いと思いますので、まずは新型モデルの価格をグレード別に紹介していきます。

2025年モデルとなったSK系フォレスターには、現在従来型のガソリンモデルと、S：HEV（ストロング：ハイブリッド）と呼ばれるフルハイブリッドモデルが4グレードずつ設定されており、駆動方式は全てAWD（4WD）のみとなる点が特徴です。

具体的なグレードの特徴と、気になる価格を見ていくとガソリンモデルは

・SPORT　価格：4,048,000円

特徴：フォレスターの中でも、最もベーシックなスタンダードグレード

・SPORT Black Selection　価格：4,158,000円

特徴：スタンダードグレードのブロンズ塗装をブラックに変更し、さらに高級感のある内外装に仕上げられた特別仕様車

・SPORT EX　価格：4,191,000円

特徴：SPORTから、大型液晶メーターやアイサイトXなどの機能がアップグレードされた上級グレード

・SPORT EX Black Selection　価格：4,301,000円

特徴：SPORT EXで採用されるブロンズ塗装部分がブラックに変更され、さらに高級感のある内外装に仕上げられた特別仕様車

の4種が設定され、各Black SelectionはベースとなるSPORTまたはSPORT EXの内外装における装備品を、さらに豪華な内容へ変更した特別仕様グレードに位置づけられ、価格は約11万円ほど高く設定されています。

一方、S：HEVと呼ばれるフルハイブリッドモデルの場合は

・X-BREAK S:HEV　価格：4,202,000円

特徴：アイサイト搭載を搭載しながらも、装備内容は必要最低限に抑えられたエントリーグレード

・X-BREAK S:HEV EX　価格：4,477,000円

特徴：装備内容は、ほぼSPORT EXに近いスタンダードグレード

・Premium S:HEV　価格：4,488,000円

特徴：通常のアイサイトが標準搭載されるセミフラグシップグレード

・Premium S:HEV EX　価格：4,598,000円

特徴：アイサイトXが標準搭載される最上級グレード

となっており、各EX付のグレードは最新の運転支援システムであるアイサイトXが標準搭載された、上級モデルに位置づけられています。

また、価格面ではハイブリッドユニットを搭載することから約15万円程度高い設定ではあるものの、X-BREAK S:HEVグレードではガソリンモデルのSPORT系グレードで標準搭載される

• リバース連動ミラー
• ドアミラーメモリー＆オート格納機能
• ハンズフリーパワーリヤゲート
• サウンドシステム
• 各パワーシート
• 大型サンルーフ

などの装備品がオプション品または選択不可となっている事から、実質的には価格と機能が抑えられた、エントリーグレードに相当する点が特徴です。

分かりやすく、各動力方式とグレードや価格などをまとめてみると、ガソリンモデルは

ハイブリッドモデルは

となり、ガソリンモデルは概ね400弱～430万円、ハイブリッドモデルは420～460万円が車両の価格帯となります。

さらに、自動車を購入する際は必ず税金や登録等に掛かる諸費用が必要となりますが、SL系フォレスターの場合ガソリンモデルは約25万円、ハイブリッドモデルは約17万円前後の諸費用が最低限として必要です。

このため、オプション品を一切選択せず支払いは現金一括払い、車両の下取りや値引きなどが無いと言う条件で、フォレスターを購入する際の総支払額（乗り出し価格）は

• ガソリンモデル＝約430～460万円程度
• ハイブリッドモデル＝約440～480万円程度

が、1つの目安となりますので覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、SK系と呼ばれる先代モデルの価格は、2023年に一部改良が行われた当時で

• ガソリンモデル＝346～374万円
• マイルドハイブリッドモデル＝307～340万円

に設定されていましたので、ガソリンモデル同士を比較すると、概ね60万円程度2025年モデルの方が高くなっていますが、こちらは先に触れた通り最新の安全システムを搭載している点や原材料の高騰が要因となっているため、残念ではあるものの値上げ自体は仕方がないと言えるかも知れません。

この様に、新型となったフォレスター2025年モデルの車両価格は、ガソリンモデルが概ね400弱～430万円、ハイブリッドモデルは420～460万円程度に設定されていますので、購入を検討している際やライバル車種と比較を行う際などの参考にしてください。

スバル【フォレスター】新型2025　最新の納期はどのくらい？

スバル・フォレスター2025年モデルの価格は、概ね400万円弱からとなっている事が分かりましたが、フルモデルチェンジが行われた車種と聞くと、納期の問題はどうなっているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

特に昨今では、新型コロナウイルスに関連した部品の調達遅れや品薄による納期遅れは解消されているものの、終息が見えない世界情勢や新型モデルの登場により、想定を超える規模の受注が集中した場合は、納期が遅れる傾向にありますので、乗り換えなどを検討している場合は、前以て詳細を把握しておきたいところです。

では、フルモデルチェンジが行われたSL系フォレスターにおける、現在の納期状況はどのようになっているのでしょうか。

これは、契約を行う時期や地域などによって差が出る事から全てのケースに当てはまる訳ではありませんが、結論から先に言ってしまうと、現在の新型SL系フォレスターにおける納期はガソリンモデルが概ね3～4ヶ月程度、ハイブリッドモデルは概ね6～9ヶ月程度が、納期に関する1つの目安です。

フルモデルチェンジ直後は、想定を超える受注が集中したことから納期はハイブリッドモデルで12ヶ月程度となっていましたので、現在はやや納期が早まっている状態と言えます。

ただ、一般的な自動車の納期は早くて1ヶ月程度、時間が掛かるケースでは3ヶ月前後が1つの目安となりますので、新型モデルとなったSL系フォレスターの場合は、特にハイブリッドモデルの納期が長くなっている状況です。

では新型モデルの場合、ひと月あたりにどれくらいの車両を生産する事ができるのか気になるところですが、SL系フォレスターの場合は月販台数と呼ばれる生産目標が2,400台に設定されており、これは先代モデルとなるSK系フォレスターのフルモデルチェンジ時とほぼ同じとなります。

しかし、2025年モデルは4月の初旬から正式な予約が開始されていましたが、発売前の段階で既に10,000台程度の予約が入っていると伝えられており、6月初旬の時点では累計の受注台数が15,000台を超えていると発表されています。

この状況を踏まえ、メーカーとしては想定を超える受注数状況に対して改善策を講じており、他車種向けの生産ラインを新型フォレスター向けに割り当てているほか、本来は国外向けの予定であった生産枠を、国内向けに変更するなどの措置がとられているため、現在は販売開始当初よりも納期がやや短くなっているのが現状です。

これらの状況から、新型2025モデルの場合はフルモデルチェンジが行われた事で、月販目標台数に対し、想定を超える受注数となっている事に加え人気の高さも要因となり、納期に大幅な遅れが生じていると言う訳です。

また、新型SL系フォレスターの場合は、ガソリンモデルとS-HEVと呼ばれるフルハイブリッドモデルの2種が設定されますが、契約者のおよそ7～8割はハイブリッドモデルを選択しています。

このため、想定を大幅に超える受注数である事に加え、生産工程が多く組み立てに時間を要するハイブリッドモデルに人気が集中している点も、納期遅れに繋がっている要因の1つとして挙げられますので、動力方式に拘りが無い場合は比較的に納期が短く安定しているガソリンモデルもおすすめです。

ただし、新型SL系フォレスターの場合はメーカーから納期短縮の対策が行われているものの、それでも受注数はハイブリッドモデルを中心に日を追って増えているため、今後も暫くは長期的な納車待ちの状況が続くと言えるでしょう。

余談となりますが、昨今の自動車は各販売店で受注可能な車種の台数が予め設定されており、車種によっては一定期間分の受注枠が埋まった段階で、生産調整が行われる事から一時的な受注停止を行うケースも珍しくありません。

現段階での新型フォレスターの場合は、メーカーの改善策により納期を短縮させる対策が講じられていることから当初よりも納期は短い傾向にありますが、特にハイブリッドモデルの場合は今後の受注状況により、一時的な受注停止が行われる可能性も考えられます。

それだけ、フルモデルチェンジが行われた2025年モデルのフォレスターは、人気と期待値が高い車種と言う事ですが、受注停止後の再開目途は販売店でも先が読めないと述べている事から、購入を検討している場合は早めに販売店で相談する事をおすすめします。

参考までに、SL系フォレスターとボディサイズが近いライバル車種の具体的な納期を挙げていくと、こちらは時期によって変動があるものの現在は

• 日産・エクストレイル：約1ヶ月前後（HEVのみ）
• トヨタ・RAV4：3～4ヶ月前後（HEV、ガソリン共に）
• トヨタ・ハリアー：2～3ヶ月前後（ガソリン）、3～4ヶ月前後（HEV）

が、納車までに掛かる大凡の目安となりますので、覚えておくと良いかも知れません。

この様に、フルモデルチェンジが行われた2025年モデルのフォレスターにおける現在の納期は、ガソリンモデルこそやや早めですが、ハイブリッドモデルについては人気の高さによる受注の集中により、長期的な納車待ちの状況となっていますので、乗り換えなどを検討している際の参考にしてみてください。

スバル【フォレスター】燃費の話

スバル・フォレスターの新型2025年モデルでは、外観デザインの変更をはじめとして事故防止支援や走破性能など様々な点の技術が向上していますが、今回のフルモデルチェンジで最も大きな話題となっているのが、シリーズとして初めてフルハイブリッドの設定が行われた点です。

旧型モデルとなるSK系フォレスターでも、ハイブリッドモデルは設定が行われていましたが、こちらは発進時と加速時のみモーターからアシストが行われるマイルドハイブリッドタイプであったため、モーターによる単独走行が可能になった点は、大きなポイントとなります。

また、ハイブリッドモデルと聞くとトヨタ・プリウスをはじめとして、燃費性能の高さが思い浮かびますが、ストロングハイブリッドと呼ばれるハイブリッドシステムの搭載は、今回フルモデルチェンジが行われたフォレスターがスバル車として2例目であるため、実際の燃費性能はどれくらいなのか気になる方も多いと思います。

では実際に、2025年モデルとなったSL系フォレスターの燃費は、どのくらいとなるのでしょうか。

冒頭でも触れた通り、フルモデルチェンジが行われ2025年モデルとなった新型フォレスターには、現在、従来型のガソリンモデルに加え、エンジンとモーターを組み合わせ走行を行うフルハイブリッドモデルの2種が設定されていますが、まずはガソリンモデルの燃費値を見ていくと

となり、実燃費に近いとされる総合燃費値は13.6km/L、旧規格であるJC08モードと呼ばれる燃費値は15.5km/Lとなっています。

一方、S-HEVと呼ばれるハイブリッドモデルの燃費値は

となっており、グレードによって車両重量や装着されるタイヤサイズなどが異なるため、若干のバラツキがあるものの、燃費値としてはWLTCモードで18.4～18.8km/L、旧規格であるJC08モードでは21.1～21.9km/Lとなっており、ガソリンモデルとは概ね5.0km/L程度ハイブリッドモデルの方が、低燃費となっている点が特徴です。

フルハイブリッドモデルと聞いた割に、両エンジン形式で思いのほか燃費値の差が小さいと感じ入る方もいらっしゃると思いますが、これは搭載されるエンジンの種類や車両重量、標準装着タイヤのサイズが異なる点も1つ要因として挙げられます。

この両動力方式における、各部分の異なる点を比較してみると

となり、ガソリンモデルはターボ付きではあるものの排気量が抑えられ、車両重量が軽い点に加えて、タイヤの幅がハイブリッドモデルよりも狭く、走行時の接地面積が少なくなっている事が分かります。

反対にハイブリッドモデルの場合は、比較的に燃費性能が良い自然吸気エンジンであるもののパワー不足を補う点から排気量が大きく、車両重量も約100kg重い点に加え、タイヤ幅も若干広いものを採用している事から、燃費性能の低下を招く条件が揃っています。

つまり、燃費性能を軽視している訳ではないものの、2025年モデルのフォレスターはどちらかと言うと燃費性能よりも走行・走破性を優先した設計である事から、ガソリンモデルとハイブリッドモデルでは思いのほか、燃費性能の差が小さいと言う訳です。

では、新型フォレスターの様にガソリンモデルとハイブリッドモデルが併売されている車種の動力方式による燃費差はどれくらいなのか気になるところですが、例えばフォレスターと車両の条件が近いトヨタ・RAV4のケースを見てみると

となっており、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの燃費差は、概ね5.0km/L前後である事から動力方式の違いによる燃費差は、こちらもフォレスターほぼ同じとなりますので、極端にフォレスターのハイブリッドモデルは燃費性能が低いというわけではないと言えるでしょう。

参考として、このほかのライバルに挙げられる車種の燃費性能としては、トヨタ・ハリアーの場合

日産・エクストレイルは

である事から、それぞれの車種で若干の燃費差自体はあるものの概ね2.0～2.5km/L程度の差に収まるため、燃費性能は二の次と言われてきたスバル車として、フォレスターは十分に燃費が良い車種であると言えます。

個人的には、走破性を重視しているにも関わらず、燃費性能が向上した点は大きなポイントと言え、現在はスバル車のフラグシップカーに位置づけられている事もあり、フルハイブリッドシステムの採用は今後のスバル車に大きな影響を与える可能性があると、私は感じます。

ちなみに、旧型SK系フォレスターではガソリンモデルとマイルドハイブリッドモデルがラインナップされていましたが、こちらの燃費値を見てみると

となる事から、新型のガソリンモデルはほぼ横ばいであるものの、ハイブリッドモデルは4.0km/L以上燃費が向上している点は、元々燃費面がネックと言われてきたスバル車にとって、大きなプラスの要素になったと言えるでしょう。

この様に、2025年モデルとなったフォレスターの燃費は、旧型モデルから性能が向上しており、特にハイブリッドモデルは他のライバル車種と遜色の無い基準になったと言えますので、燃費面比較を行う際などの参考にしてください。

スバル【フォレスター】新型2025価格と納期と燃費のまとめ

今回は、スバル・フォレスター新型2025年モデルの価格や納期に加え燃費面について解説をしてきましたが、フルモデルチェンジが行われた新型モデルは、運転支援システムのグレードアップや原材料の高騰もあり、旧型モデルよりも価格が高く設定されている事が分かったと思います。

気になる納期としては、ガソリンモデルこそ現在の標準的な日数ですが、ハイブリッドモデルについては想定を遥かに超える注文が集中している事もあり、生産計画の見直しが行われているものの、目安としては6～9ヶ月程度の期間を要する状況です。

また、最新モデルではフルハイブリッドシステムが採用されたことにより、特にハイブリッドモデルの燃費は、他のライバル車種と遜色の無いレベルに向上していますので、購入や乗り換えを検討している際などの参考にしてください。

アイキャッチ画像 引用：https://tinyurl.com/yc7yaf7h