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ダイハツ 【タントカスタム】は、モデルチェンジによってどのような部分が変わったのでしょうか。
タントと言えば、全高が高く広い室内空間を備える点に加え、助手席側のドア部分にはピラーが無く乗降のしやすさも人気の高さに繋がっていますが、2022年10月には改良を伴うマイナーチェンジが行われたため、どのように進化したのか気になる方も多いのではないでしょうか。
また、タントは今回のマイナーチェンジを機に新たにファンクロスと呼ばれる新グレードが追加されたため、どのような魅力があるのか興味を持っている方は少なくないハズです。
そこで今回は、新しくなったタントカスタムの詳細や追加された新グレードの紹介などを中心に、タントカスタムとファンクロスの詳細について解説をしていきます。
【タント】新しいタントカスタムはどう進化したか?
ダイハツ【タント】と言えば2003年11月に初代モデルの販売が開始され、軽自動車ながら室内長は2,000mmを超え、ミニバン車に匹敵する1,700mm以上の全高に設定され広大な室内空間を備えることから、スーパーハイト系ワゴン車と言う新しいジャンルを築いた車です。
また、タントには初代モデルから標準ボディのタントとエアロボディを採用したタントカスタムの2グレードが設定され、性別を問わず幅広い年齢層から支持を得ている点も人気の高さに繋がっている特徴の1つと言えます。
2019年7月には、歴代モデルの好評を受け4代目となるフルモデルチェンジが行われ、先進の安全装備が備わったほか、乗り心地などの快適性と走行性能などが大きく向上し、発売開始から1ヶ月で想定の3倍となる受注を記録した点も大きな話題となりました。
2022年10月に行われたマイナーチェンジでは、新グレードが設定されるなどの影響もあり発売後の1ヶ月で約37,000台の受注数を記録し、自動車が売れないと言われる時代の中でも依然として好調な売り上げを維持していると言えます。
この中でも、標準ボディより内装の質感や機能面で勝るエアロボディのタントカスタムは、受注の半数以上を占める人気の高さですが、実際に今回の改良ではどの部分が変わったのか分からないと言う方もいらっしゃると思いますので、ここでは新しくなったタントカスタムはどう進化したのか説明していきます。
まず外観部分に関してですが、新型モデルはマイナーチェンジ前と比べフロント周りのデザインが変更されており、バンパーやグリル部を中心としてより四角いフォルムが採用されている点が特徴です。
中でもグリル部は、輪郭に合わせてメッキのパーツで加飾されモデルチェンジ前ではバンパー下部の両サイドにフォグランプが配置されていましたが、新型モデルではヘッドライトの直下の位置に変更されベゼル部分も小型化されています。
加えて、マイナーチェンジ前のヘッドライトはやや丸みを帯びた三角形のデザインでしたが、新型モデルでは標準ボディに近い四角型に変更され、よりシャープでスポーティー感の強いデザインに進化しました。
これに合わせ、リアバンパーデザインや配置されるリフレクター部も、樹脂製の横長タイプから新型モデルでは、ブラック塗装の縦長デザインへと変更されています。
内装部分の基本的なレイアウトやデザインに大きな変更はありませんが、モデルチェンジ前のシートはブラック系のファブリック×レザー調であったのに対し、新型モデルの場合はファブリック部分がブルー系の色に変更され、アクセントとしてステッチで加飾されている点が変更点です。
また、シートのレザー調部分が増えドアトリム部などにメッキパーツを採用したことで、マイナーチェンジ前のモデルで指摘されていた見えてしまうコストカット部分が減り、ラグジュアリー感が向上した点は新型タントカスタムの内装部分における進化と言えます。
さらに荷室部分は、新たにリヤシートの裏面にレバーが追加されたことで荷室側からシートスライドが可能となっており、上下2段調整式のデッキボードが新採用されフルフラット状態を簡単に作り出せる事から、使い勝手の面も大きく向上している点が特徴です。
全体としては、内外装共にモデルチェンジ前で不満の多かった部分が改善されている傾向にあり、マイナーチェンジが行われた新型タントカスタムはスポーティー感やラグジュアリー性に加え使い勝手も進化したと言えるでしょう。
ちなみに、モデルチェンジと聞くと価格が気になると言う方もいらっしゃると思いますが、タントカスタムに設定されるターボモデルのカスタムRS同士を、モデルチェンジの前後で比較してみると
グレード | 駆動方式 | 価格 |
カスタムRS(MC前) | 2WD | 約178万円 |
〃 | 4WD | 約190万円 |
カスタムRS(MC後) | 2WD | 約187万円 |
〃 | 4WD | 約199万円 |
MC:マイナーチェンジ
となっており、フルモデルチェンジ直後には否搭載だった機能が年次改良等で標準化された点や原材料が高騰しているなどの影響もあり、マイナーチェンジによって新型タントカスタムの価格は概ね9万円程度、高く設定されていますので覚えておくと良いかも知れません。
このように、マイナーチェンジが行われた新型タントカスタムは外観部分がよりシャープでスポーティー感のあるデザインに変更され、内装部分はシート色の変更や加飾部分の追加、荷室部分は使い勝手の部分でモデルチェンジ前よりも進化していると言えますので、購入などを検討している際の参考にしてみて下さい。
【タント】アウトドア向けファンクロスの魅力とは?
前述した通り、ダイハツ・タントカスタムはマイナーチェンジが行われた事により内外装のデザインや使い勝手などの部分で進化した事が分かりましたが、今回行われたモデルチェンジの中でも最も気になる話題と言えば、ファンクロスグレードの追加という方も多いのではないでしょうか。
特に昨今では、自動車を利用した車中泊やレジャーなどに重点を置いた派生車種も多く販売されているため、新たに設定されたファンクロスにはどのような魅力があるのか興味を持っている方は多いと思います。
では実際に、今回のマイナーチェンジを機に新設定されたタント ファンクロスの魅力はどのような部分となるのでしょうか。
まず外観部分に目を向けていくと、標準ボディとなるタントやエアロボディを採用するタントカスタムとは異なり、ファンクロスの場合はフロント・サイド・リアの各所に樹脂製の未塗装パーツが採用され、バンパーは張り出し部分が多いなどアクティブさが表現されています。
ルーフ部分には、荷室の拡張時やアウトドアで役立つタープなどを設置するレールも標準装備されている為、アグレッシブさとSUVが本来持つ武骨さが表現されているデザインに加え、使い勝手の面も考慮されている点はファンクロスの大きな魅力の1つです。
次に内装部分を見ていくと、基本的なレイアウト自体はタント/タントカスタムと同じですが、ファンクロスの場合はドアパネル部分やダッシュボード周りにアクセントカラーとしてオレンジ系のカラーで装飾されるほか、シート部分も迷彩色が採用されアクティブな配色である点も特徴となります。
加えて、ファンクロスのシート表皮は撥水加工が施されているほか、シートバック面は防水仕様となるため汚れを気にすること無く荷物の運搬や車中泊などを楽しめる点は、他のグレードには無いファンクロス独自の魅力です。
関連して、前の項目でも少し触れた荷室部分に標準装着されるデッキボードは、高さを変える事によってリヤ部分をフラット状態にできるほか、取り外してローテーブルとして利用する事も可能となっているため、利便性の向上に加え荷物を減らす工夫がなされています。
また、車中泊などでも電源の確保が行いやすいようファンクロスの独自機能として、荷室部分には
- USBソケット:運転席側1箇所
- ラゲッジルームランプ:天井とデッキサイド右側に1箇所ずつ
が標準装備される点は、まさにアウトドアの利用を想定した設計となっており、外観デザインがSUVテイストに仕上げられているだけでは無く、内装部分の使い勝手が考慮されている点もファンクロスの大きな魅力です。
さらに、ファンクロスには外観デザインに更なるアクティブさをプラスすることのできる各種ガーニッシュ類やホイールなどのエクステリアアイテム、脱着可能なシートクロスやルームマット、車中泊で欠かす事のできないタープやサンシェードなど様々なアイテムが用意されています。
そのため、カスタマイズの自由度が高く用途や環境に応じて好みの1台を造り上げられる点は、他のタントシリーズやライバル車種には無いファンクロス独自の魅力だと言えるでしょう。
ちなみに、タント ファンクロスの有力なライバル車となるスズキ・スペーシアギヤは、ファンクロスよりひと足早く販売が開始され、動力方式はハイブリッドモデルのみが設定されていますが、この両車の具体的な価格や燃費面を比較してみると、タント ファンクロスの場合は
タント ファンクロスの価格と燃費 | |||
グレード | 駆動方式 | 価格 | 燃費 |
ファンクロス | 2WD | 1,721,500円 | 21.9km/L |
ファンクロス | 4WD | 1,842,500円 | 21.4km/L |
ファンクロスターボ | 2WD | 1,809,500円 | 20.6km/L |
ファンクロスターボ | 4WD | 1,930,500円 | 19.6km/L |
であるのに対し、スペーシアギヤの場合は
スペーシアギヤの価格と燃費 | |||
グレード | 駆動方式 | 価格 | 燃費 |
HYBRID XZ | 2WD | 1,725,900円 | 21.2km/L |
HYBRID XZ | 4WD | 1,845,800円 | 20.2km/L |
HYBRID XZ ターボ | 2WD | 1,802,900円 | 19.8km/L |
HYBRID XZ ターボ | 4WD | 1,922,800円 | 19.2km/L |
となっており、動力方式に違いはあるものの、価格や燃費性能に関しては両車でほぼ同程度となりますが、スペーシアギヤはハイブリッドモデルであることを考慮すると、燃費性能はファンクロスの方が優れていると言えますので、覚えておくと良いかも知れません。
このようにタントに新たに設定されたグレードとなるファンクロスは、他のタントシリーズと比べ内外装はアクティブさ表現され、アウトドア向けとなる独自の機能やデザイン性が魅力となりますので、比較を行う際などの参考にして下さい。
【タント】カスタム・ファンクロスのまとめ
今回は、ダイハツ・タントカスタムや新たに設定されたグレードとなるファンクロスの詳細について解説をしてきましたが、マイナーチェンジが行われた新型タントカスタムは、内外装の様々な部分で進化している部分がある事が分かったと思います。
中でも、外観部分はデザインの変更によってアグレッシブさとシャープさが向上したほか、内装部分は装飾品の追加によってラグジュアリー感が向上しており、モデルチェンジ前と比べデザイン面や質感が進化したと言えます。
また、今回のマイナーチェンジで新たに設定されたグレードとなるファンクロスは、SUVテイストの外観デザインを意識しただけでは無く、シートの撥水・防水機能や電源の確保などアウトドア向けの機能が備わっており、使い勝手の良さも大きな魅力だと言えますので、購入を検討している際などの参考にして下さい。
Y:アイキャッチ画像 引用:https://bit.ly/3EtifY3
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