タイヤ交換時期はどのくらい?タイヤの寿命やスリップサインの見方

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クルマの足回りを支えるタイヤ

日頃はあまり気にしない方も居られるだろうタイヤ。

ですが、タイヤの銘柄を変えるだけで乗り心地や静粛性、雨天時のグリップ性能・ブレーキ性能がガラッと変わるなど、クルマの走りを左右する最重要パーツです。

ここではタイヤの交換時期寿命について取り上げていきます。

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【タイヤの交換時期はどのくらい?】

 

タイヤの交換時期の目安となるのは走行距離装着年数、そしてタイヤの溝の減少とひび割れ・亀裂といった外観の変化です。

まずは走行距離装着年数

タイヤ交換の目安となる年数はサマータイヤで約4~5年スタッドレスタイヤで約3~4年です。

スタッドレスタイヤが短いのはタイヤの硬さが柔らかめでゴムが劣化しやすいためです。

最近では4年経過していても性能維持を謳うスタッドレスタイヤも登場しているなど銘柄によっては寿命は異なってきますが4年目を目安としておくと良いでしょう。

走行距離3万kmが目安となります。

メンテナンス記録などでおおよその走行距離装着時期を確認します。

新車での購入から一度も交換していない場合はわかりやすいですが、メンテナンス記録が残っていないなど交換履歴を確認出来ない場合はタイヤのサイドウォール、ホイールに近い位置に刻まれている4ケタの数字を確認します。

引用:https://tire.bridgestone.co.jp/about/maintenance/long-term-tire/index.html

例えば「2412」と刻印されていれば「2012年第24週目製造」という事を示しています。

つまり2012年6月11~17日製造、と言うことです。

これで製造時期がわかりますので製造から4~5年以上経過していると注意が必要、ということになります。

 

次にタイヤの溝とひび割れや亀裂など外観のチェックです。

屋外で日光に当たりやすい駐車場を利用している場合、タイヤのゴムが劣化しやすくひび割れ・亀裂が発生しやすくなります。

タイヤの溝は後の項目でも取り上げる「スリップサイン」を目安に溝の減り具合を確認します。

走行環境によっては走行距離・装着年数が短くても多く摩耗している場合もあります

タイヤが摩耗している状態ではグリップ力(摩擦力)排水能力が低下し、スリップや制動能力が低下が発生します。

 

走行距離・装着年数が上記の目安を超えていても外観に問題は無く、溝もまだまだ余裕がある場合もあります。

その場合には小まめな外観と溝のチェックを怠らないように心懸けて下さい。

長距離走行高速走行の前には必ず外観・溝のチェックを行い、問題が見つかればタイヤを交換するか走行を取りやめるなど早急な対応をするようにしましょう。

 

またタイヤの空気圧が適正値となっているのか時折確認するようにしましょう。

空気圧が適正でないと燃費が悪化するなどタイヤの性能摩耗量に大きく影響を及ぼします。

出来れば長距離走行前には確認しておくと安心です。

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【タイヤが寿命を迎えるとどうなるの?】

タイヤが寿命を迎える様々な不具合が発生します。

タイヤがすり減っているとグリップ力(摩擦力)・排水能力が低下します。

グリップ力が低下するとタイヤがスリップしてしまう危険性が増大します。

特に雨天時には溝が減っていると上手く排水出来ないためにグリップ力が更に減少しスリップする危険性が更に増大します。

排水出来ないとタイヤが水の上に浮く状態、所謂「ハイドロプレーニング現象」が発生しハンドル操作もブレーキも効かない非常に危険な状態となります。

わかりやすいのが自転車

自転車でタイルの上や濡れた路面で横滑りしたりブレーキがうまく効かずにヒヤッとした、という体験をした事があると思います。

タイヤが上手くグリップ出来ないためにスリップしてしまっているのです。

自転車ならば転倒する程度で済みますが、クルマの場合は大事故に繋がってしまいます

 

またひび割れ亀裂が発生している場合、タイヤの劣化が進んでおり走行中にタイヤが破損(バースト)する可能性が高くなります。

バーストした時、低速走行時ならば事故に至らない事も考えられますが、高速走行中に突然タイヤがバーストすれば制御を失い大事故を起こしてしまう事が考えられます。

引用:https://www.as-web.jp/f1/27271

F1などのカーレースを視聴する方ならば如何に危険な事故が起こるのかおわかりでしょう。

制御を失ってガードレールに接触する程度ならまだマシです。

周囲で走行しているクルマを巻き込んだり、歩行者を巻き込んでしまったりと重大な事故に繋がりかねません。

「走行出来ているから大丈夫だろう」

過信するのは非常に危険です

タイヤの交換時期を示すサインを見逃さずにタイヤの寿命を超えた使用を避けるようにしましょう

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【タイヤの寿命はここで見る!スリップサインとは?】

タイヤのすり減り具合を確認する目安としてタイヤには「スリップサイン」が設けられています。

タイヤ側面に刻印されている三角形マークの先に「スリップサイン」を確認することが出来ます。

スリップサインは「道路運送車両法」によって定められた、タイヤの寿命を明確に示す目印でスリップサインが路面に接するまで露出すると「溝が残り1.6mm以下まで摩耗した」ことを示し、タイヤ交換のサインとなります。

引用:https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/dictionary/slipsign.html

1.6mm以下になれば排水能力が低下するなどタイヤ本来の性能が発揮出来ない状態となり非常に危険です。

この状態では車検には通りませんし、走行をしていると整備不良道路交通法違反となってしまいます。

 

違反点数として2点加算され9,000円の罰金(普通車両)が課される場合もあります。

 

上記で走行距離の目安3万kmと挙げましたが、これは5,000km走行ごとに約1mm摩耗する事を目安としています。

タイヤの溝は新品状態で8mmあり、スリップサインが出る1.6mmを差し引いて6.4mm走行可能領域となります。

ここから約3万km走行でスリップサインが出る直前に至る、と算定しています。

ただし荒れた路面、例えば砂利道郊外などでの走行機会が多い場合やゴルフバッグなど重い荷物を積載した状態などタイヤへ負荷がかかる走行が多い場合、タイヤが摩耗量が増えやすく走行距離3万km以下でもスリップサインが出てくる事があります

ミニバンやSUVなど車重の重い車種では注意は必要です。

 

また、前輪後輪ではタイヤへの負荷が異なり、摩耗の進み具合が異なります

約5,000km走行を目安として前後のタイヤをローテーションすることで偏った摩耗を避けることが出来ます

 

法定点検車検など点検時にローテーションを実施してもらうと良いでしょう。

販売店やカー用品店での点検項目にはタイヤのローテーションが組み込まれている事が多いですが、点検前にローテーションについて店員に相談すると良いでしょう。

ただし、スポーツカーなど前後でタイヤサイズが異なる車種もありますので注意が必要です。

引用:https://www.honda.co.jp/NSX/

 

スリップサインが出ていても溝は残っており走行することは出来ます。

だからといって「まだ走れるから大丈夫」「一つのタイヤしかスリップサインが出てないから大丈夫」「事故を起こさなきゃいいんでしょ」と安易な過信をせずにタイヤを交換するようにしましょう

タイヤクルマの足元を支える重要なパーツです。

いくら高性能なクルマでも足元が疎かでは本来の性能が発揮出来ずに事故を起こす危険性が高くなります。

ブレーキサポートが搭載されていたとしてもタイヤが摩耗していて制動能力が低下していれば設計通りに停車することが出来ません

タイヤ交換を怠った結果、人命を奪う事になるかもしれません。

 

タイヤ交換には交換費用が発生するので予定していない出費、燃料代以外の費用は抑えたい、など交換を躊躇する事もあるかと思います。

しかし、タイヤは常に路面に接するクルマの脚です。

脚が無ければ走る事は出来ません。

クルマを乗り続ける上で燃料代と同じくタイヤ交換費用は「必要な経費として出し渋りし過ぎないようにしましょう。

車検費用と同じく前もって出費を予定しておくようにしましょう。

 

クルマのことに疎い方への説明して納得して貰わないといけない、という方はすり減った靴で雨の日に外出したらどうなるか、という例え話をするなど「足元を疎かにしたらどうなるか」という説明をして納得してもらうと良いでしょう。

アイキャッチ画像引用URL:https://www.diylabo.jp/column/column-237.html

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