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スズキ 【ジムニー】【ジムニーシエラ】はコンパクトサイズな本格オフローダーとして人気のクロスカントリーSUVです。
オフロード向けのクルマとあって燃費がどの程度なのかが気になるでしょう。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】のカタログ燃費と実燃費はどのくらいかを紹介していきます。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】燃費は悪い?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/special/
ジムニー・ジムニーシエラはラダーフレームのボディにFR(フロントエンジン・後輪駆動)ベースのパートタイム4WDを組み合わせたクロスカントリーSUVとあって軽自動車のジムニーで1,030kg(5MT)・1,040kg(4AT)の車両重量となっており他の軽クロスオーバーSUVと比べると重めになってしまっています。
またガラス面を立てたスクエアボディなど合理的で無駄のない機能的なデザインとなっていて走行時の空気抵抗が大きく燃費性能面では不利となっています。
それではどのくらいの燃費性能になのか、カタログ燃費を見ていきましょう。
まずはジムニーのカタログ燃費から。
■ジムニー
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
エンジン型式 | R06A型 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ |
最高出力 | 47kW〈64PS〉/6,000rpm |
最大トルク | 96N・m〈9.8kg・m〉/3,500rpm |
5MT | 4AT | |
車両重量 | 1,030kg | 1,040kg |
燃料消費率(km/L) WLTCモード | 16.2 | 13.2 |
市街地モード | 14.6 | 11.0 |
郊外モード | 17.5 | 13.9 |
高速道路モード | 16.5 | 14.2 |
エンジンは他のスズキ製軽乗用車用と同じR06A型となりますが小型・低慣性タービンを採用したターボチャージャーとアクセルレスポンスを向上させて悪路において駆動力を発揮しやすいように専用チューニングが施されています。
このエンジンと組み合わされるトランスミッションは5MTと4ATとなります。
マニュアルトランスミッションは先代と同じく5MTとなります。
近年のMT車両で採用が増えている6MTの方が燃費向上に繋がりやすいですが、既存の6MTではサイズが大きくなるのでジムニー・ジムニーシエラのエンジンルームに収めるのが困難である事、ジムニー・ジムニーシエラ用にコンパクトサイズの6MTを新規開発する事によるコスト増を避けた事、そして先代から使われてきたという信頼性・メンテナンス性・そして耐久性を重視して既存の5MTを改良して採用されたという経緯があります。
オートマチックトランスミッションは4段変速のステップATとなります。
基本的に先代と同じトランスミッションですが、3速・4速のロックアップを見直すことで追い越し加速などがスムーズに行えるようになっています。
CVTや6段以上の多段ATの採用がほとんどとなった今となっては古めかしさを感じる4ATはCVTと比べると燃費性能で不利です。
しかし悪路走行を想定するジムニーというクルマの特性上、燃費性能よりも耐久性・信頼性・メンテナンス性を重視して先代からの実績のある4ATを採用しているのは致し方ないでしょう。
ただし、5MT・4AT共に新エンジンとの組み合わせとギア比を見直すことで先代よりも高速走行時のエンジン回転数を抑えており、燃費が向上しています。
「機械式副変速機」によりロケーションに合わせてパートタイム4WDを「舗装路・市街地・高速道路」向けの「2H(2WD)」にする事で燃費は向上しますが、他の軽クロスオーバーSUVと比べると燃費性能が劣ります。
比較対象として軽クロスオーバーSUVの代表格てある【スズキ ハスラー】【ダイハツ タフト】のカタログ燃費を見てみましょう。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/ https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/ https://www.daihatsu.co.jp/lineup/taft/
ジムニー 4WD・4AT | ハスラー HYBRID X ターボ 4WD・CVT | タフト Gターボ 4WD・CVT | |
車両重量(kg) | 1,040 | 880 | 890 |
燃料消費率(km/L) WLTCモード | 13.2 | 20.8 | 19.6 |
市街地モード | 11.0 | 18.5 | 17.2 |
郊外モード | 13.9 | 22.3 | 20.9 |
高速道路モード | 14.2 | 21.0 | 20.0 |
オートマチック車・ターボエンジン・4WDと近い条件での比較となりますが、ジムニーは一段と燃費性能が劣っている事がわかります。
車両重量が150~160kg重い事もありジムニーは燃費性能面では不利となってしまっています。
しかし、これでもWLTCモード換算で10~11Km/Lの先代と比較すると燃費は大幅に向上しています。
最新の安全対策も施されている事で装備が増えていながらも先代比較で車両重量40kg増で抑え、新エンジンを採用する事で燃費性能を向上させています。
確かに他の軽SUVや軽乗用車と比較すれば、ジムニーの燃費性能は劣ったものになりますが、過酷な環境を走りきる走破性能を持つ事を考えるとこの燃費でも充分だといえるでしょう。
重い車両重量に空気抵抗が大きいデザイン、そしてハイブリッドやCVT・アイドリングストップ・回生ブレーキといった燃費向上対策が無いのに一昔前のコンパクトカー並の燃費性能を叩き出している、と考えると高い燃費性能だといえるでしょう。
次にジムニーシエラのカタログ燃費を見ていきましょう。
■ジムニーシエラ
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
エンジン型式 | K15B型 水冷4サイクル直列4気筒 エンジン |
最高出力 | 75kW〈102PS〉/6,000rpm |
最大トルク | 130N・m〈13.3kg・m〉/4,000rpm |
MT | AT | |
車両重量 | 1,070 | 1,090 |
燃料消費率(km/L) WLTCモード | 15.0 | 13.6 |
市街地モード | 12.8 | 11.2 |
郊外モード | 15.8 | 14.7 |
高速道路モード | 15.9 | 14.6 |
ジムニーシエラのエンジンはアジア市場向けミニバンであるエルティガで初採用された新開発のK15B型に換装されており、先代ジムニーシエラ(ジムニーワイド)のM13A型(88ps〈65kW〉/6000rpm、12.0kg・m〈118N・m〉/4000rpm)と比べると排気量が1.3Lから1.5Lに拡張され出力・トルク共に向上しています。
この新エンジンに組み合わされるトランスミッションはジムニーと同じくメンテナンス性・耐久性・信頼性を優先して5MT・4ATとなります。
先代と同型式のトランスミッションではありますが、ジムニーと同じくギア比・3速・4速のロックアップの見直しが施されています。
新エンジンの性能向上と合わさって、高速走行におけるエンジン回転数が低減しており先代よりも燃費が大幅に向上しています。
同クラスのクロスオーバーSUVである【スズキ クロスビー】【トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー】のカタログ燃費と比較してみましょう。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/ https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/ https://www.daihatsu.co.jp/lineup/rocky/
ジムニーシエラ 4WD・4AT | クロスビー HYBRID MZ 4WD・6AT | ライズ/ロッキー 4WD・CVT | |
車両重量(kg) | 1,090 | 1,000 | 1,040~1,050 |
燃料消費率 (km/L) WLTCモード | 13.6 | 17.0 | 17.4 |
市街地モード | 11.2 | 14.9 | 13.3 |
郊外モード | 14.7 | 17.8 | 18.8 |
高速道路モード | 14.6 | 17.6 | 19.0 |
燃費向上対策としてマイルドハイブリッドシステムがあるクロスビーの市街地モード燃費が一段高いですが、WLTCモードでは乗用車ベースのクロスオーバーSUVであるクロスビーとライズ/ロッキーは似通った値となっています。
ジムニーシエラはハイブリッド・CVT・アイドリングストップ・回生ブレーキといった燃費向上対策が無い事もあって一段低い燃費となっています。
それでも1.5Lエンジン車でありながらも軽自動車のジムニー並みの燃費性能となっているので比較対象には劣るものの充分に健闘しているといえるでしょう。
現行販売乗用車と比べると燃費性能は劣っている印象を受けるジムニー・ジムニーシエラですが共に一昔前の軽乗用車・コンパクトカー並みの燃費性能であり、極端に劣っているわけではありません。
ハイブリッドシステムやCVTといった燃費向上アイテムが無い上にラダーフレーム・FRベースの4WD・空気抵抗の大きいボディと悪条件がありながらもこの燃費性能なのは実は燃費性能が高いのです。
引用:https://www.subaru.jp/xv/xv/
高い走破性能を誇るクロスオーバーSUVの中で比較的コンパクトでジムニーシエラに近い価格帯である【スバル XV 1.6 Eye Sight】のWLTCモードが13.3Km/Lである事を考慮すれば極端に燃費が悪い、というわけではありません。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】実燃費はどのくらい?燃費を確認するには?
引用:https://www.globalsuzuki.com/automobile/lineup/jimny/
ジムニー・ジムニーシエラの実燃費はどのくらいなのか、
ネット上で公開されているユーザーからの報告を元にした実燃費を見ていきましょう。
まずはジムニーから
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
5MT | 4AT |
11~16Km/L | 10~14Km/L |
平均 14.5Km/L | 平均 12.5Km/L |
WLTCモード 16.2Km/L(5MT)・13.2Km/L(4AT)よりも若干低い程度の値となり、JC08モード燃費よりもWLTCモードの方が実燃費に近いというのが実証されています。
走行シーンやアクセルワークによって実燃費は異なってきますのであくまで目安とはなりますが、WLTCモード燃費では市街地モード・郊外モード・高速道路モード燃費が公開されているので購入前の参照にしやすいでしょう。
先代モデルが12.6Km/L(5MT)・10.9Km/L(4AT)という実燃費ですので現行ジムニーが燃費向上しているのは間違いありません。
確かに他の軽SUV・ハイトワゴンと比べると燃費が悪い、と感じてしまいますが、カタログ燃費以上の実燃費を記録しているユーザーも居られますので走り方次第で不満を感じない実燃費を記録する実力はあります。
次にジムニーシエラ。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
5MT | 4AT |
10~17Km/L | 11~14Km/L |
平均 14.3Km/L | 平均 12.1Km/L |
こちらもWLTCモード 15.0Km/L(5MT)・13.6Km/L(4AT)と似通った値でジムニーとほとんど同じような実燃費となります。
先代ジムニーシエラ・ワイドが10.9Km/L(5MT)・10.5Km/L(4AT)なので燃費が大幅に向上しているのだと実感出来ます。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
ジムニー・ジムニーシエラ共に12~14Km/L程度の実燃費であり、乗用車としては低い燃費性能とはなりますが、本格オフローダーとしては高い燃費性能となります。
全長4m以下のコンパクトクロスカントリーSUVというライバル不在のクルマなので乗用車ベースのクロスオーバーSUVとの比較となってしまい燃費が悪い、と思われてしまいますが悪路を走る走破性能などオフロードメインのクルマと考えると10km/Lを超える実燃費を記録しているのは充分に高い燃費性能だといえます。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】燃費向上のためのテクニックとは?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
最後に燃費向上のためのテクニックについて。
思ったほど燃費が伸びない・カタログ燃費よりも燃費が悪い、という事を経験されている方は多いと思われます。
市街地といっても混み具合や交通状況が異なりますし、山間部でもアップダウンの具合が異なりますのでWLTC 市街地モード・郊外モード燃費との差が大きいという場合もあります。
高速走行においては平均速度・追い越し加速の頻度・高低差・交通状況によってWLTC 高速道路モードとの差が極端に大きくなる事も考えられます。
走行シーンによって変わる燃費ですが、燃費を少しでも向上させてカタログ燃費に近い燃費にしたい、という要望に少しでも貢献できる燃費向上に効果的なテクニックを紹介していきます。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
基本的に運転操作の無駄を抑える事で燃費が大きく向上します。
まずは発進・加速。
1,000kgを超える車重を発進・40km/L以上の市街地走行速度域まで持っていくだけで莫大なエネルギー、つまり燃料が消費されます。
この際、アクセル全開で急発進・急加速をすると急激に速度を得るためにエンジン回転数を高める必要があり、エネルギーを莫大に消費してしまい燃費が悪化する要因となります。
発進時にはゆっくりと発進し、周囲の交通の流れに乗れる程度に徐々に加速していく。
それだけを心懸けるだけで無駄なエネルギー消費が抑えられて燃費が目に見えて向上します。
普段のアクセル操作が乱暴な操作になっていないかを意識しながら一度確認してみると良いでしょう。
アクセル操作が適切か・無駄が無いか、改善点が見えてきた方は発進・加速をゆっくりとすると今乗っているクルマでも燃費が向上するでしょう。
ジムニーは1,000kgを超える車両重量を660ccのエンジンで動かすとあって発進・加速操作の改善による効果は絶大です。
次にブレーキ操作。
街中や高速道路での走行時においては前方での不測の事態に備えられる適度な車間で走行する事で先行車両に近づき過ぎてのブレーキ操作や先行車両の急減速など危険回避のための極端なブレーキ操作をせずに済むようにしましょう。
これは最近問題になっている「煽り運転」などのトラブルを回避する意味合いもありますので無意識に先行車両に近づいてしまっている方は適度な車間距離を保つように心懸けて下さい。
また交差点など減速・停止が必要となる場所に差し掛かる際には早めに軽くブレーキを踏み始めてゆっくりと減速・停止出来る余裕のある運転を心懸けると無駄なエネルギー消費を抑える事が出来ます。
ゆとりあるブレーキ操作が出来る運転をしていくと急加速や周囲の走行状況を超えた速度を出す事が自然と減るので燃費が向上していきます。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
不必要な積載物は載せない、ということも重要です。
コンパクトなジムニー・ジムニーシエラではラゲッジスペースにゴルフバッグなどの重量物を普段から載せたままという事はあまり無いでしょうが、積載物の重量だけ余分なエネルギーが必要となるため燃費は悪化してしまいます。
仕事で使うという方は仕事道具を載せたまま、という場合が多いでしょうが、使用頻度の低い道具は使わない時は降ろす事で僅かでも燃費を向上させる事が出来ます。
そしてタイヤの空気圧をチェックする事も重要です。
空気圧が減っているとタイヤの接地面積が広がり燃費に大きく影響してきます。
空気圧を定期的にチェックするだけでも燃費悪化を抑えることが出来ます。
特に長距離走行前にはチェックする事を怠らないようにしましょう。
またリアゲートに装着されているスペアタイヤの空気圧も定期的にチェックするようにしましょう。
スペアタイヤを使う機会は少ないですが、悪路走行の機会が多いという方はパンクのリスクが高いのでチェックを怠らないようにしましょう。
実燃費と燃費の向上具合を確認するのには燃費実績を記録していく事が必要となります。
手帳やスマホなど手元でチェックしやすいアイテムに給油量と走行距離を小まめに記録して実際の燃費や走行状態を振り返って反省点を見つけやすくするのがポイントです。
給油量・支払金額・走行距離・燃費実績をスマホ・PCで管理出来る「e燃費」などのサービスを活用すると記録しやすく目に見えて実燃費の変化がわかりやすく、また他のジムニー・ジムニーシエラユーザーの実燃費と比較する事も出来るので自分の運転を見直す目安にもなります。
Android版…「e燃費 – お得なカーライフをサポート – Google Play のアプリ」
iOS版…「「e燃費 – お得なカーライフをサポート」をApp Storeで – iTunes – Apple」
簡単な方法ばかりですが、ちょっとした操作の改善や心掛けを積み上げていく事で燃費向上に繋がります。
アイキャッチ画像引用URL:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/ https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
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【ジムニー】【ジムニーシエラ】最適なエンジンオイルや交換時期は?
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