トヨタ【ランドクルーザー250】が買えない？車両価格と納期について

トヨタ【ランドクルーザー250】の、車両価格や納期はどのようになっているのでしょうか。

ランドクルーザー250と言えば、圧倒的な走破性を持ちながらも普段使いが可能なバランス型モデルとしても有名なSUVですが、ラグジュアリー性に富んだ300系よりも価格が抑えられてはいるものの、実際はどれくらいの車両価格に設定されているのか興味を持っている方も多いと思います。

また、昨今のランドクルーザーシリーズは、世界的な需要の高まりやフルモデルチェンジによる影響もあり、納期が長期的になる傾向にありますので、乗り換えや購入を検討している場合は、前以て具体的な納期状況を把握しておきたいところです。

そこで今回は、新型モデルとなったランドクルーザー250のグレード別車両価格や、現時点における納期情報の紹介などを中心に、トヨタ・ランドクルーザー250と価格や納期について解説をしていきます。

トヨタ【ランドクルーザー250】グレード別車両価格

トヨタ・ランドクルーザー250は、元々トヨタから1990年に販売が開始されたランドクルーザープラドの後継として、2024年4月のフルモデルチェンジを機に車名が変更された、日本を代表するSUVです。

ランドクルーザーには、現在ラグジュアリー性と走破性を兼ね揃え、最新の技術及び高級装備が詰め込まれた300系と言われるステーションワゴンタイプ、圧倒的な走破性に重点が置かれた70系と呼ばれるヘビータイプ、高い走破性はそのままに日常での利用も想定した250系のライトデューティタイプに分けられており、ランドクルーザー250はライトデューティタイプとなります。

このライトライトデューティタイプは、日常利用も想定した設計となることから、70系と300系の中間に位置づけられる点も1つの特徴ですが、高耐久である点に加え居住性や走破性も高いことから、車両価格は一般的な乗用車と比べて高めに設定される点が特徴です。

ただ、中にはランドクルーザー250がどれくらいの価格帯となるのかイメージが湧かないと言う方もいらっしゃると思いますので、まずは2024年にフルモデルチェンジが行われた250系のグレード別車両価格を紹介していきます。

現在、ランドクルーザー250には4種のグレードが設定されており、駆動方式は全て4WDですが、動力方式に関しては昨今主流となっているハイブリッドモデルの設定は無く、従来型のガソリンモデルとディーゼルモデルのみの設定となる点が特徴です。

この中でも、エントリークラスから順に各グレードの特徴と、気になる車両価格を紹介していくと

• GX（ディーゼルモデル）価格：5,200,000円

特徴：ランドクルーザー250では最も価格が抑えられ、車内は2列シート仕様のエントリーモデル

・VX（ガソリンモデル）価格：5,450,000円

特徴：価格と装備品のバランスがとれた、ガソリン仕様のスタンダードモデル

・VX（ディーゼルモデル）価格：6,300,000円

特徴：スタンダードモデルの中でも、走行性能に重点が置かれたディーゼル車

・ZX（ディーゼルモデル）価格：7,350,000円

特徴：ラグジュアリー性が高く、快適装備が標準化されたフラグシップモデル

※：ディスプレイオーディオの略称

が、それぞれ設定されており、大まかに500万円台前半から700万円台中盤がランドクルーザー250の価格帯となります。

この中でも、GXグレードは唯一2列シートの5名乗車仕様が設定され、VXグレードにはガソリンエンジンモデルが設定される他、各グレードで選択可能なボディカラーの種類が異なるなどの違いがありますので注意が必要です。

参考までに現在、販売が行われている他のランドクルーザーシリーズの価格を挙げると

• ランドクルーザー300（ガソリン）：約525～784万円

• ランドクルーザー300（ディーゼル）：約774～814万円

• ランドクルーザー70（ディーゼルのみ）：480万円

に設定されていますので、ランドクルーザー250は装備面や内外装の質感に加え、価格帯でも300系と70系の中間に位置づけられる車種だと言えるでしょう。

余談となりますが、ランドクルーザー250の前身モデルとなる150系と呼ばれるプラドの特別仕様車を除く価格は、2021年行われた最終改良時で

• プラド（ガソリン）：約367～420万円

• プラド（ディーゼル）：約433～554万円

に設定されていましたので、実質的に250系ランドクルーザーの場合は100万円以上、車両価格が上がっている事が分かります。

ただ、4代目となる150系プラドがフルモデルチェンジを行ったのは、今から15年以上前の2009年9月となっており、250系にモデルチェンジが行われるまでの間に、事故防止機能などを含む安全装備が進化した点や、生産に必要な原材料が高騰した点を考慮すると、250系の車両価格は仕方がないと言えるかも知れません。

この様に、フルモデルチェンジが行われた2024年モデルとなるランドクルーザー250の価格は、概ね500万円台前半から700万円台中盤に設定されており、車格の順番と同様にシリーズとしては300系と70系の中間に位置づけられていますので、他車種との比較や購入を行う際などの参考にしてください。

トヨタ【ランドクルーザー250】購入制限について

前述の通りトヨタ・ランドクルーザー250の価格は、概ね500万円台前半から700万円台中盤に設定されている事が分かりましたが、実はランドクルーザー250を含む昨今の人気車種は、時期によっては購入する事ができない、または購入が困難な時があることをご存じでしょうか。

これは、様々な要因があるものの代表的なものとしては

• 部品の調達遅れや不足などによって車両を生産する事ができない

• 想定していた向こう1年分程度の受注枠（生産可能台数）を超えた場合

• 大幅な納期遅れにより、改良やモデルチェンジまでに納車を行う事ができない場合

などの事態を回避する事を目的として、一時的な受注の停止を行い生産調整が行われるため、時期によっては購入する事ができない、または購入が困難な時があると言う訳です。

では、ランドクルーザー250の場合、現在の販売状況はどのようになっているのか気になるところですが、残念ながらフルモデルチェンジが行われてから1年以上が経過した2025年8月の段階でも250系モデルは、受注の一時停止状態となっているのが現状です。

ランドクルーザー250は、2024年4月の段階でファーストエディションと言う名称の限定生産車が設定されており、こちらは8,000台限定にも関わらず、発売から短時間で完売するなどしていますが、以降も想定を超える受注が相次いだため、現在は受注順ではなく抽選方式での購入に変更されています。

この抽選方式での購入制限は、商談を行う販売店によっても条件が異なりますが、一部では

1. 転売目的を避ける対策として、最低1年程度は車両を保有すること
2. 購入した販売店で、メンテナンスを受ける事
3. ローンや残価クレジット等の支払い方法を選択すること
4. 販売管轄地域に居住していること

などの条件や誓約書を提出しなければならないケースもあり、抽選には当選したものの、条件次第では購入する事ができないと言った例もありますので、注意が必要です。

反対に、全てのケースで当てはまる訳ではないものの

• 販売店での車両購入歴がある
• その店舗で定期的なメンテナンスを受けている
• 営業や整備担当者との関係が良好である

など、特定の条件を満たしている場合は、優先的に販売に関する抽選資格を得られるケースもありますので、購入の意思がある場合は親しい担当者に相談してみることをおすすめします。

一方なぜ、フルモデルチェンジから1年以上が経過しているにも関わらず、購入に対して制限が設けられているのか疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、要因としては幾つかあるものの、ランドクルーザー250の場合は

• 製造部品の品不足により、生産に遅延が発生している
• 想定を大幅に上回る予約と受注数があった
• 世界的な規模で、想定外の受注数があった
• 円安による影響もあり、国内よりも海外向けの生産枠が多い

と言う点が、購入制限を設けざるを得なかった要因の1つとして挙げられます。

この中でも、250系ランドクルーザーの場合は2023年8月に行われたワールドプレミアで世界初公開されており、特にオーストラリアでは前身となるプラドの時代から主要輸出国となっています。

また、250系モデルは、日本よりも先に販売が開始されており、ランドクルーザーシリーズはこのほかにもパキスタンやマレーシア、北米を中心とした地域にも輸出が行われているため海外向けの輸出量が多い点も、国内向け生産枠が絞られている原因の1つだと言えるでしょう。

では、250系モデルの場合はひと月あたりどれくらいの車両を生産できるのか気になるところですが、これは2024年4月にフルモデルチェンジが行われた際に発表された数字として、ひと月あたりの月販目標台数（生産目標数）は2,250台である事が公表されています。

実際に発売から4ヶ月が経過した時点では、概ね10,000程度の車両が登録されているため、限定車以外の生産は行われているものの、大幅な納期遅れや販売店での混乱を避ける目的もあり、現在は販売店による購入制限（抽選式）が行われていると言うわけです。

では、この一時的な受注停止や抽選式などの購入制限は、何時まで続くのか気になるところですが、これは他車種の場合でも、販売店側で受注の再開を見通す事ができないと述べている事から、具体的な通常方式の販売は既に受注済みの車両が生産された後や、まとまった必要部品が揃い次第と言う事になりそうです。

ただ、2025年9月に入ってからは当初の月販目標台数よりも数を減らして、段階的に抽選式の販売を再開する動きも見られており、今後は数こそ少ないものの段階的に抽選販売の回数を増やし、2026年中には従来通りの受注販売が再開されるとも言われていますので、興味のある方は営業担当者とこまめな情報交換を行うと良いかも知れません。

この様に、モデルチェンジが行われたランドクルーザー250は、国内外からの想定を超える受注が要因の1つとなり、現在は一時的な受注停止状態または抽選式による購入制限状態となっていますが、数こそ少ないものの抽選式による販売が徐々に再開される見込みですので、購入を検討している際は今後の情報に注目しておくことをおすすめします。

トヨタ【ランドクルーザー250】納期について

トヨタ・ランドクルーザー250は、フルモデルチェンジが行われた事により世界的な受注が集中していることから、現在国内では一時的な受注の停止、または抽選式の購入制限状況となっている事が分かりましたが、実際に契約が行えた方の場合は、どれくらいの納期となるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

特に昨今では、生産台数自体が少ないランドクルーザー300で最長3年程度、2025年前半に大きな話題を呼んだスズキ・ジムニーノマドでも、最長3～4年程度の納車待ち状況となっているだけに、世界規模で高い人気を誇る250系モデルは、どれくらいの納期となるのか概要を把握しておきたいところです。

では、実際に現段階でのランドクルーザー250における、納期の状況はどのようになっているのでしょうか。

これは、契約や受注が行われた時期に加え商談を行った地域、選択したグレードやオプションなどによっても差が出る事から、全てのケースに当てはまる訳ではないものの、現在の納期は概ね1年半～2年程度が、ランドクルーザー250における1つの目安になります。

ただし、250系モデルの場合は1年半～2年程度が1つの目安となるものの、搭載されるエンジンや選択したグレードによっては、突然3～4ヶ月程度納車が早まったと言う例も多数あるため、販売店側としても納期の具体的な詳細までは把握しきれていないと言うのが現状の様です。

一方で、2024年4月に契約した方の中には、25年の8月末に納車されたと言う方もいらっしゃるため、基本的には1年半～2年程度が1つの目安であると言えるでしょう。

さらに、前の項目でも少し触れた通り、ランドクルーザー250の場合は生産調整によって現在は一時的な受注の停止状態となってはいるものの、生産台数を抑えた購入制限つきの抽選は各地で行われており、特にディーゼルモデルについてはグレードなどにも左右されますが、最短で6ヶ月程度の納期となるケースも見受けられます。

このため、総合的な納期は見通しが付けづらいというのが現状ですが、抽選権を得た後、早めに受注の手続きを行う事によっては、納期が短くなる場合もありますので、まずは、販売担当者に相談することをおすすめします。

また、ランドクルーザー250の様に長期間に渡って納車待ちの状況が続く車種の場合、生産開始後に契約が破棄されるケースもあり、これらの車両は販売店や系列店が在庫車として抱えることになる場合も珍しくありません。

これは、いわゆるキャンセル車と言う扱いになり、新車は車両の完成から一定期間内にナンバーの登録を行わなければならず、在庫として長期間保有していた場合は新古車扱いとなり価値が下がる事から、オーダー条件の近いユーザーへ優先的に車両を提供するのが通例です。

このため、台数自体は多くないもののキャンセル車は抽選や受注待ちに加え、生産期間の時間を省くことができる為、結果として納期を大幅に短縮させることが可能となることから、こちらも興味がある場合は営業担当者に相談しておくことをおすすめします。

ただ、キャンセル車は他の契約者が選択したオーダー内容で完成車が届くため

• ボディカラーやメーカーオプション品が、希望と異なる場合がある
• 装備品の違いにより、総支払額が変更される場合がある
• キャンセル車待ちのユーザーは他にも居るため、熟慮している時間がない

など、一定の条件があり、本来の希望装備や支払額などが変わってしまう可能性がある点は、注意が必要です。

反対に、これらの条件を受け入れる事が可能であれば、納期を大幅に短縮させることが可能ですので、営業担当者にキャンセル車が出た場合は連絡が欲しいと、一言伝えておくのも手段の1つだと言えるでしょう。

未使用車の購入なども納期短縮の有効手段

先述の通りランドクルーザー250は、世界的な需要の高まりなどによって納期は1年半～2年程度が目安の1つとなる事が分かりましたが、キャンセル車を狙うと言う方法以外に、納期を短縮させる方法はないかと考えている方もいらっしゃると思います。

ただ、自動車の生産は基本的に受注順（先着順）である点に加え、現在ランドクルーザー250の場合は購入希望者の中から抽選によって受注の商談権が与えられる方式となるため、残念ながら通常の新車購入において、ユーザーや販売担当者が納期を短縮させる方法はないのが現状です。

しかし、納期を短縮させる方法が全くないと言う訳ではなく、こちらもキャンセル車と同様に一定の条件を受け入れる事ができれば、通常購入を行うよりも早く車両を手に入れる事は可能となります。

では実際に、どのような方法があるのか気になるところですが、まず1つ目の方法として挙げられるのが、未使用車の購入です。

この未使用車とは、一度ナンバープレートの取得が行われているものの、登録は販売店名義となっており、一般ユーザーの手には渡っていない車両である事から、状態は新品同様ですが既に登録済みな事もあり、新古車という表現を使う事もある車両です。

先に例を挙げたキャンセル車と同じく、好みのボディカラーやメーカーオプション品を組み合わせる事はできませんが、新車購入時に必要な行程となる

1. 受注前に行う、グレードやオプション品選び
2. 最終見積もり後の受注・発注
3. 拠点での生産
4. 完成後の検査と登録

などが必要なく、ランドクルーザー250では最も時間を要する、受注の順番待ち（商談の抽選権）と正式な受注を省く事ができ、更に完成車両が店舗在庫として既にあるため、早い場合は10日～2週間程度の期間で納車が完了する点は、大きなメリットとなります。

もちろん、名義の変更手続きなどの各種登録や後付け可能なオプション品の追加がある場合は、納期が延びるケースもありますが、殆どの場合は1ヶ月程度で手元に車両が届きますので、新車購入時の様な長期間に渡る納車待ちの心配もありません。

ただし、未使用車の場合はキャンセル車と同様に好みのグレードやボディカラーに加え、新車注文時のみ選択可能なメーカーオプション品を選ぶ事ができないほか

• 次回、車検までの日数が新車よりも短くなる
• 屋外展示の場合は、汚れや小さな傷が付いている事もある
• 人気モデルまたは新車の納期が長期化している車種は、希少性の高さから価格が高い場合もある

• 完全な新車ではなく、あくまでも中古の未使用扱い

と言ったデメリットこそあるものの、これらの条件を受け入れられる場合は、納期が圧倒的に短い未使用車の購入もおすすめであると言えるでしょう。

関連して、通常購入よりも車両を早く入手できる2つ目の方法として挙げられるのが、トヨタが展開するサブスクリプションサービスである、KINTOを利用すると言う方法です。

このKINTOとは、予め自動車を使用する期間を決め、毎月の定額料金を支払うことで新車を所有できるサービスですが、KINTOの場合は専用の生産ラインが確保されるため、通常購入時よりも納期が大幅に短くなる点も1つの特徴となります。

実際に、KINTOを利用したランドクルーザー250の目安となる納期は、グレードや搭載エンジンの種類によって差はあるものの、現時点ではガソリンモデルが1ヶ月半～3が月程度、ディーゼルモデルでも4～5ヶ月程度となるため、通常の購入時よりも短い納車待ちである事が分かります。

また、未使用車よりも納期自体は長いものの、KINTOの車両は新車である点に加え一部を除くメーカーオプション品も選択が可能となっていますので、納期が短い上に好みのカスタマイズを行える点は大きなプラスのポイントです。

気になる、契約プランの一例としては7年まで所有できる初期費用フリータイプが

基本は3年契約ながら、7年まで延長を行う事ができ解約料が不要の解約金フリータイプは

となっており、この中には法令点検に加えオイルやタイヤの交換と言ったメンテナンス費用も含まれているため、車両の導入や検査など定期的に大きな費用を用意しなくても良い点は、メリットとして挙げられるでしょう。

リースという形にはなるものの、新車を比較的に短い納期で手に入れる事が可能という点を考えると、自動車を使用する環境によってはKINTOの利用も、視野に入れて良いと私は思います。

この様にランドクルーザー250の納期は、概ね1年半～2年程度が1つの目安となりますがキャンセル車の割り当てに加え、未使用車の購入やKINTOを利用する事で納期を大幅に短くできる可能性もありますので、乗り換えや購入を検討している際の参考にしてください。

トヨタ【ランドクルーザー250】価格や納期についてのまとめ

今回は、トヨタ・ランドクルーザー250の車両価格や納期状況などについて解説をしてきましたが、フルモデルチェンジが行われた250系モデルの価格は大まかに500万円台前半から700万円台中盤に設定されており、前身となるプラドと比べると100万円以上高くなっている事が分かったと思います。

さらに、250系モデルは世界的な人気や日本国内での想定を超えた受注数の影響もあり、現在は購入希望者の中から抽選式で商談の権利を得ることができる、購入制限が行われていますが、こちらは生産の滞りが解消される事で、段階的に抽選式から通常形式の購入に切り替わることが予想されていますので、覚えておくと良いでしょう。

気になる納期としては、想定を超える受注数であった事も要因となり、現在は1年半～2年程度が1つの目安となりますが、キャンセル車の割り当てや未使用車の購入に加え、サブスクリプションサービスの利用によっても、車両を早く手に入れる事が可能ですので、乗り換えや購入を検討している際などの参考にしてみてください。

アイキャッチ画像 引用：https://tinyurl.com/4yn4mtcu