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【マツダ MX-30】とCXシリーズと比較すると、どの様な違いがあるのでしょうか。
MX-30と言えば、豊富なSUVシリーズがラインナップされているマツダの新生代SUVとして2020年に販売が開始され大きな話題を集めていますが、既存のCXシリーズとはどの様な点で違いがあるのかよく分からないと言う方も多いと思います。
そこで今回は、MX-30とCXシリーズの価格・外観・燃費・性能などを中心に、マツダ・MX-30とCXシリーズの比較について解説をしていきます。
【MX-30】CXシリーズとの比較 価格編
マツダ・MX-30は、マツダの新時代を構築する新しいコンセプトで誕生した車ですが、具体的にはどの様な部分でCXシリーズと違いがあるのかよく分からないと言う方もいらっしゃると思いますので、まずはMX-30とCXシリーズ全体の価格を比較していきましょう。
なお、MX-30には将来的にロータリーエンジンで発電を行いモーターで走行を行うフルハイブリッド車が登場が予定され、現在ではマイルドハイブリッド車と電気自動車となるEV車、CXシリーズには従来型のガソリン車とディーゼル車がそれぞれ設定されています。
しかし、エンジンの形式などが異なる車種同士では詳細な比較を行う事ができませんので、今回は同じエンジンを搭載するマイルドハイブリッド車とガソリン車をメインとして比較を行っていきます。
MX-30は、ベースとなるエントリーグレードにパッケージオプションを追加していくことでグレードが変化をする設定となっていますが、ベースグレードと最上位グレードの価格を見ていくと
- ベースグレード:(2WD)約242万円/(4WD)約265万円
- 最上位グレード:(2WD)約281万円/(4WD)約305万円
に設定されています。
一方、比較対象となるCXシリーズの価格はコンパクトクラスのCX-3の場合
- ベースグレード:(2WD)約189万円/(4WD)約212万円
- 最上位グレード:(2WD)約265万円/(4WD)約288万円
CX-30の場合には
- ベースグレード:(2WD)約239万円/(4WD)約263万円
- 最上位グレード:(2WD)約280万円/(4WD)約303万円
ミドルサイズクラスのCX-5の場合は
- ベースグレード:(2WDのみ)約268万円
- 最上位グレード:(2WD)約351万円/(4WD)約374万円
フラグシップモデルとなるCX-8の場合には
- ベースグレード:(2WD)約299万円/(4WD)約323万円
- 最上位グレード:(2WD)約460万円/(4WD)約483万円
にそれぞれ設定されています。
これらを見ていくと、価格によってCXシリーズの車格がどの様になっているかが分かると思いますが、MX-30の場合はCXシリーズ全体と比較を行うとコンパクトクラスのCX-3とミドルクラスとなるCX-5の中間に価格が設定されている点が特徴です。
また、CX-3とCX-5の間には中間の車種に位置づけられたCX-30があり、MX-30とほぼ価格も同じであることから、MX-30はCXシリーズの中でもCX-30と同じ車格に位置づけられていると言えるでしょう。
【MX-30】CXシリーズとの比較 ビジュアル編
前述の通りマツダ・MX-30は、価格面を見てみるとCXシリーズの中でもCX-30と同じ車格に位置づけられていることが分かったと思いますが、この両シリーズのビジュアル面を比較するとどの様な違いがあるのでしょうか。
CXシリーズの外観は『魂動』と呼ばれる生き物のアグレッシブさが表現されたデザインコンセプトとなっており、車体のサイド部分は光の加減によって駆け抜ける動物をイメージさせる緩やかな凹凸が付けられている点が特徴です。
また、フロントデザインはシグネチャーウィングと呼ばれるメッキパーツで翼をイメージしたラインに大型のフロントグリルが組み合わされ、ヘッドライトも細長い事からシャープさが際立つデザインである点もCXシリーズのビジュアル面に関する大きな特徴として挙げられます。
これに対しMX-30は、CXシリーズと同じく『魂動』をデザインコンセプトとして設計が行われていますが、車体サイド部分の凹凸はほとんど無くCXシリーズの様なアグレッシブさは抑えられたデザインです。
加えてフロントデザインは、CXシリーズの代名詞でもあるシグネチャーウィングは採用されず、フロントグリルも小さく設計されヘッドライトもやや丸みを帯びたデザインである事から、CXシリーズの様なシャープさも抑えられています。
また、CXシリーズは全高を抑えながらもリヤハッチの寝かしはやや緩やかな設計ですが、MX-30の場合には寝かしが大きくマツダ3ファストバックの様なハッチバックスタイルにデザインされている点も両シリーズの大きなビジュアル面の違いです。
さらにMX-30のドア部分はCXシリーズの様なヒンジドアではなく、乗降部のピラーを廃止し乗降の利便性を高めたフリースタイルドアと呼ばれる観音開き式4ドアを採用している点もCXシリーズとの大きな違いであると言えるでしょう。
内装のビジュアル面でもMX-30は、電機制御式シフトレバーを採用している点やペットボトルの再生資材を使用した内装材が採用されるなど、様々な点でCXシリーズとは異なったコンセプトで設計されている点も大きな特徴です。
このように、MX-30とCXシリーズのビジュアル面は基本的なデザインのコンセプトこそ共通しているものの、造形や使い勝手のテーマにおいては両車で大きく異なったデザインとなりますので参考にして下さい。
【MX-30】CXシリーズとの比較 大きさ編
3つ目のマツダ・MX-30とCXシリーズの比較は、ボディサイズや内寸など大きさの比較です。
CXシリーズは、マツダ2(旧デミオ)をベースとしてSUVに設計変更を行ったコンパクトタイプのCX-3や、生産が停止となったミニバン車であるMPVの事実上の後継車種としても挙げられる3列シートのCX-8など様々なボディサイズのSUVがラインナップされています。
ただし、実際にMX-30はCXシリーズのどの車種にボディサイズや内寸が近いのか見た目ではよく分からないと言う方も多いと思いますので、ここでは両シリーズの具体的なボディサイズや内寸を比較していきます。
前述した様にMX-30は、価格面においてはCX-3とCX-5の中間にあたるCX-30とほぼ同じ価格に設定され車格も同じ位置づけであることが分かりましたが、両シリーズの具体的なボディサイズ見ていくと
車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
MX-30 | 4,395mm | 1,795mm | 1,550mm | 2,655mm |
CX-3 | 4,275mm | 1,765mm | 1,550mm | 2,570mm |
CX-30 | 4,395mm | 1,795mm | 1,540mm | 2,655mm |
CX-5 | 4,545mm | 1,840mm | 1,690mm | 2,700mm |
CX-8 | 4,900mm | 1,840mm | 1,730mm | 2,930mm |
にそれぞれ設計されています。
また、内寸のサイズは
車種名 | 室内長 | 室内幅 | 室内高 |
MX-30 | 1,835mm | 1,500mm | 1,205mm |
CX-3 | 1,810mm | 1,435mm | 1,210mm |
CX-30 | 1,830mm | 1,490mm | 1,210mm |
CX-5 | 1,890mm | 1,540mm | 1,265mm |
CX-8 | 2,690mm | 1,540mm | 1,250mm |
となっており、ボディの大きさとしてはCXシリーズの中でもCX-30と全高を除いたサイズは同じであるため、MX-30はコンパクトサイズのSUVに分類され価格面と同様に、CX-3とCX-5の中間に位置づけられていると言えます。
加えて、内寸に関してはボディの大きさが同じであるCX-30とほぼ同サイズとなり、MX-30の方が数字上では若干広く設計されていますが、両車の差は一番大きい箇所でも10mm(1cm)程度となりますので、感覚的に大きく内寸が異なる事はありません。
これらの事からMX-30は、価格面と同じくボディの大きさや内寸でもCX-30と同等の位置づけとなる車と言えますので覚えておくと良いでしょう。
【MX-30】CXシリーズとの比較 燃費編
4つ目のマツダ・MX-30とCXシリーズの比較は、燃費の比較です。
MX-30は、同社として初のe-SKYACTIV Gと呼ばれる本格的なマイルドハイブリッド車となり、今後はディーゼルに加えて大きな目玉となるシステムが搭載されている点も大きな話題ですが、マイルドハイブリッドが否搭載となるCXシリーズと燃費の差はどれだけあるのか興味を持っている方は多いと思います。
では、実際にMX-30とCXシリーズの各車種はどれほどの燃費差があるのでしょうか。
こちらは、設定されるエンジン形式が各車種で異なるため、価格の比較と同様に条件がなるべく近くなるよう、マイルドハイブリッド車とガソリン車のAT仕様で排気量も近いグレードで比較を行ってみましょう。
現在MX-30には、2.0Lのガソリンエンジンに発進時や急加速時にモーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッド車が設定されていますが、具体的な燃費を見てみると
- MX-30(マイルドハイブリッド車):15.1km/L~15.6km/L
が、カタログに掲載されるWLTCモードでの燃費となります。
一方、CXシリーズ各車種のWLTCモードによる燃費は
- CX-3(ガソリン車/2.0Lエンジン):15.2km/L~16.0km/L
- CX-30(ガソリン車/2.0Lエンジン):14.8km/L~15.4km/L
- CX-5(ガソリン車/2.0Lエンジン):12.2km/L~14.6km/L
- CX-8(ガソリン車/2.5Lエンジン):11.6km/L~12.4km/L
となっています。
燃費に関しては、車両の大きさやエンジンの形式が異なるため一概に比較を行う事はできませんが、こうして見てみるとMX-30はマイルドハイブリッド車ではあるものの特別に群を抜いて低燃費であると言う訳ではなく、CX-3やCX-30とほぼ同程度である事が分かると思います。
これは、先述の通りMX-30は『マイルドハイブリッド車』と言う事が要因となっており、トヨタ・プリウスに代表される巡航時にもモーター走行を行う事ができるフルハイブリッド車ではない点が最大の理由です。
ただし、ボディサイズがほぼ同じとなるCX-30の車両重量はガソリン車ATモデルの場合で1,400kg~1,480kg、やや小さいCX-3の車両重量は1,250kg~1,330kg、MX-30の車両重量は1,460kg~1,520kgとなり約40kg~90kg重い事を考慮すると、確かにマイルドハイブリッドの恩恵は受けていると言えるでしょう。
このように、MX-30とCXシリーズの燃費は車種によって異なるものの、ボディサイズや車両重量が近いCX-3とCX-30と比較した場合には、ほぼ同等の燃費性能であると言えますので参考にしてみて下さい。
【MX-30】CXシリーズとの比較 性能編
最後のマツダ・MX-30とCXシリーズの比較は、性能の比較です。
マツダ車のSUVは、美を追究した造形が高評価を得ていますが同時に快適な走行性能も高い支持を受けています。
では、MX-30とCXシリーズの走行性能を比較した場合にはどの様な違いがあるのでしょうか。
両シリーズのガソリンエンジンを搭載したモデルの詳細を見ていくと
車種 | 搭載エンジン | 最大出力 | 最大トルク |
MX-30 | 2.0L | 156ps(馬力) | 20.3kgf・m |
CX-3 | 1.5L | 111ps(馬力) | 14.7kgf・m |
〃 | 2.0L | 150ps(馬力) | 19.9kgf・m |
CX-30 | 2.0L | 156ps(馬力) | 20.3kgf・m |
CX-5 | 2.0L | 156ps(馬力) | 20.3kgf・m |
〃 | 2.5L | 188ps(馬力) | 25.5kgf・m |
〃 | 2.5L(ターボ) | 230ps(馬力) | 42.8kgf・m |
CX-8 | 2.5L | 190ps(馬力) | 25.7kgf・m |
〃 | 2.5L(ターボ) | 230ps(馬力) | 42.8kgf・m |
となり、さすがにCX-5やCX-8に搭載される2.5Lエンジンやターボモデルには、馬力・トルク共に敵いませんが、2.0Lエンジンを搭載したCXシリーズと比較した場合には、MX-30でも同等のエンジン性能となっている事が分かります。
これは、MX-30に搭載される2.0LエンジンとCXシリーズに搭載される2.0Lエンジンは、共にPE-VPS型直列4気筒DOHCと呼ばれる高効率のエンジンが備えられているためで、MX-30の場合には上位車種に位置づけられるCX-5と同じエンジンが搭載されている事から高い運動性能を得ていると言う訳です。
さらにMX-30はマイルドハイブリッドシステムを搭載した車と言うことで、走り出しはモーターによってストレス無く力強く発進することができ、アイドリングストップ車の様に不快なエンジンの再始動が気になる事は無く静粛性も優れていると言えます。
走行時の安定性を高めるG-ベクタリングコントロールPlusなどの機能は、他のCXシリーズと共通しているため、劇的な違いはありませんが今回MX-30に搭載された新型のマイルドハイブリッドシステムは、元々走行性能の高いCXシリーズをさらにバージョンアップさせ性能の質を向上させていると言えるでしょう。
【MX-30】CXシリーズとの比較のまとめ
今回は、マツダ・MX-30とCXシリーズの比較について解説をしてきましたが、MX-30は価格面やボディサイズなどからCXシリーズの中でもCX-30と同じ車格に位置する車種である事が分かったと思います。
また、搭載されるエンジンは基本的に他のCXシリーズと同じ2.0Lエンジンとなりますが、MX-30の場合には発進時や加速時にモーターがアシストを行うマイルドハイブリッド車である点や、デザインのコンセプトが異なる事から観音開き式ドアを採用しているなどの点もCXシリーズとの大きな違いだと言えます。
このほか、フロントデザインの違いや内装面では電機制御式シフトを採用している、環境に配慮を行った内装材が使用されるなどMX-30は、CXシリーズと大きく異なるコンセプトで設計された車となりますので将来的な進化が楽しみな車種であると言えるでしょう。
アイキャッチ画像 引用:https://bit.ly/3oMteC2
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