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日産が【リーフ】、【アリア】に続く、3モデル目の量販BEV(バッテリー式電動自動車)として2022年5月に発表した日産 新型【サクラ】。
これまで日産からは2人乗り軽BEV【ハイパーミニ】が発売された事はありましたが、軽乗用車としては初となります。
日産車では珍しい和名が付けられた【サクラ】は設計時からBEV導入が計画されており、これまでいくつか登場してきた軽BEVとは一線を画す存在であり、室内スペースなど利便性を失わない軽BEVとしては初めて尽くしのクルマで発表前から話題性の高いクルマでした。
既に想定以上の受注を受け、海外からも引き合いのある魅力的な軽BEV【サクラ】のボディカラーやオススメポイントなどを取り上げていきます。
【サクラ】豊富なボディカラー
まずは【サクラ】のボディカラーについて。
【サクラ】には全15色のボディカラーがラインナップされており、「G」グレードでは全15色(ツートン9色、モノトーン6色)、「X」グレードでは全10色(ツートン4色、モノトーン6色)から選ぶ事が出来ます。
G | 引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura.html |
X | 引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura.html |
ブロッサムピンク(TM)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」「X」
ソルベブルー(M)/チタニウムグレー(M) 2トーン(特別塗装色)
「G」「X」
暁-アカツキ-サンライズカッパー(M)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」「X」
ホワイトパール(3P)/チタニウムグレー(M) 2トーン(特別塗装色)
「G」「X」
スパークリングレッド(PM)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」
チタニウムグレー(M)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」
フローズンバニラパール(M)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」
ソルベブルー(M)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」
ホワイトパール(3P)/ブラック(P) 2トーン(特別塗装色)
「G」
ブラック(P)
「G」「X」
スターリングシルバー(M)
「G」「X」
スパークリングレッド(PM)
「G」「X」
アッシュブラウン(M)(特別塗装色)
「G」「X」
ソルベブルー(M)(特別塗装色)
「G」「X」
ホワイトパール(3P)(特別塗装色)
「G」「X」
【サクラ】のボディカラーは四季の彩りに包まれるシーズンズカラーがラインナップされているのが大きな特徴で、日産新世代EVデザインであるフロント周りのモダンデザインとタイヤホイールの「組子」デザインが映える彩りとなっています。
このうち「暁-アカツキ-:サンライズカッパー」は組み合わされるブラックカラーは異なるものの【アリア】にも設定されている和名のボディカラーとなっています。
どの色を選んでも【サクラ】のデザインを活かせる見栄えですが、出来れば【アリア】との共通性を感じさせるツートンカラーを選びたいところでしょう。
【サクラ】フル充電でどのくらい走れるの?電気代は?
次に【サクラ】の航続距離と充電に掛かる電気代について。
【サクラ】は満充電の状態から航続距離180km(WLTCモード)となっています。
これは走行環境や回生協調ブレーキの利用頻度などによって距離は前後しますが、WLTCモード計測値ですので大きく外れる事はありません。
【サクラ】は毎日のお買い物や送迎通勤など、普段使い・短距離移動を主軸とした車ですので普段の駐車場所、買い物などの行き先に充電設備が整っていれば特に問題にはならないでしょう。
駐車場所が月極で充電設備を設置できない、という方は買い物先や近所の充電スポット、日産販売店などで充電する必要があり、他の車が充電していると順番待ちしないといけない不便さが【リーフ】【アリア】など大容量バッテリー搭載車よりも大きくなってしまいます。
航続距離を伸ばすのはバッテリー容量を増やす事で簡単に行えますが、スマホやノートPCと同じで容量と比例してバッテリースペースが大きくなり重くなってしまいます。
これは軽自動車ベースでEVを作る上ではデメリットにしかなりません。
【サクラ】の場合、軽自動車の用途では航続距離180kmもあれば十分、だと割り切ったバッテリー容量にする事で兄弟車である【デイズ】と変わらない室内スペースを確保しています。
従来の軽自動車EVと異なり乗用車としての利便性を損なうこと無く日常利用出来てコスト増も抑える、という条件を兼ね備えたバランスの良い航続距離が180kmだった、という事です。
東京~大阪間など長距離移動をするには充電スポットのあるSAがあれば必ず立ち寄って充電し、「プロパイロット」を活用して80km/hの定速走行を心懸けるといったエコ走行をする必要がありますので通常のガソリンエンジン車よりも時間が掛かります。
ですので長距離移動が多い、という方には不向きとしか言えません。
そういう方には【リーフ】【アリア】が用意されており、【サクラ】は4人がゆったり乗車出来る快適なシティコミューターなのだと理解しておく必要があります。
次に電気代ですが、電気契約によって電気代が異なりますので参考までにスマート電化向けのプラン「スマートライフS/L(東京電力)」における電気代を見ていきましょう。
「スマートライフS/L」では夜間(午前1時~6時)までの電気代が18円前後に抑えられますので夜間に満充電すると更にお得となります。
■スマートライフS/Lでの概算電気代
通常時での満充電 | 約516円 |
午前1時~6時での満充電 | 約360円 |
■(参考)【デイズ】ハイウェイスター ターボG の180km走行にかかるガソリン代
WLTCモード燃費19.2km/L | 約1,500円(レギュラーガソリン160円/L換算) |
同じ距離を走行するならば、同等性能の【デイズ】ハイウェイスター ターボの1/3程度のランニングコストで済みます。
外出先での充電の場合には、会員制の「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)」に加入しておけばお得に充電スポットを利用する事が出来ます。
月々の走行距離に合わせたプランが設定されており、「プレミアム10」では急速充電10回/10分が含まれて月額4,400円で、普通充電は使い放題となっています。
急速充電が1回辺り440円かかりますが、長時間の買い物中に充電しておくなら普通充電を使えば0円で充電出来るのでかなりお得に充電する事が出来ます。
月額4,400円というのは通常の軽自動車で600km走行した場合のガソリン代(約5,000円)よりも若干安く、その都度精算する必要が無いので充電スポットを利用しやすいなどメリットが大きいので【サクラ】を購入される際には「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)」への加入をオススメします。
【サクラ】補助金込みで結局いくらで買えるの?
次に【サクラ】の価格について。
まずは車両本体価格を見ていきましょう。
グレード | 車両本体価格 |
---|---|
G | 2,940,300円 |
X | 2,399,100円 |
【サクラ】は2グレード構成で2WDのみの設定となりますのでシンプルな価格構成となっています。
「G」は「ヘッドランプのオートレベライザー」「アダプティブLEDヘッドライト」「NissanConnectナビゲーションシステム(9インチディスプレイ)」「インテリジェントアラウンドビューモニター」や「プロパイロット」といった便利装備がほぼフル装備された仕様となっています。
「X」ではオーディオレスで便利装備はメーカーセットオプションにて追加していくことで「G」に近い仕様にする事が出来ます。
「G」と「X」の大きな違いは上記のボディカラーが挙げられます。
ツートンカラーは「G」の方が選択肢が多いので気に入ったボディカラー目当てに「G」を選ぶという方も居られるでしょう。
しかし、航続距離180kmと普段使いのセカンドカーやシティコミューターとして短距離移動用に使うのならば「プロパイロット」や「NissanConnect」は不要だと感じる方も多いでしょうし、高性能なナビゲーションシステムでは無くスマホ連携出来るディスプレイオーディオで十分、という意見もあるでしょう。
ボディカラーに問題を感じないなら「X」をベースに必要なオプションを追加していった方が出費を抑えられます。
次に補助金ですが、「G」グレードを例に、東京都にお住まいの場合、
国の補助金 | 550,000円 |
エコカー減税+軽自動車減税 | 15,600円 |
自治体の補助金(東京都の場合) | 600,000円 |
総計 | 1,165,600円 |
と最大116万円の補助金が得られます。
「G」グレードの車両本体価格+諸経費込で3,025,294 円(8月購入)ですので補助金が得られれば188万円で購入する事が出来ます。
フロアマットやQi充電などを含めても200万円以内に収めることが出来ます。
ただし、補助金は令和4年度の場合、国や多くの自治体にて「三菱アウトランダーPHEV」など年度初めの時点で発売されていた車種購入で令和4年度予算分の補助金枠が消費されているケースが多く、これから【サクラ】を購入する際には補助金が得られない可能性が高くなってきています。
他のPHEV・BEVと比べると200万円台と価格帯が低いので、敢えて補助金は考慮せずに購入して早く【サクラ】を手に入れる、という事を検討するのも一つです。
購入金額を抑えたい、という方には近年対応車種が増えつつあるサブスクでの入手、という手段もあります。
【サクラ】の場合、日産のサブスク「ClickMobi」にて「G」グレード28,600円~、「X」グレード22,990円~(5年または7年契約、契約走行距離月1,000kmの場合)で【サクラ】を利用する事が出来ます。
「ClickMobi」対象エリアでないエリアもありますが、リース契約ですのでライフスタイルの変化に合わせた車種変更・契約解除がしやすく、通常購入よりも納車が早いといったメリットがあります。
セカンドカー・シティーコミューターとしての利用がメインとなる【サクラ】ですので、【サクラ】は「ClickMobi」向けのクルマだと言えるでしょう。
【サクラ】電気自動車での車中泊はどんな感じ?
最後に【サクラ】での車中泊について。
【サクラ】の室内スペースはベース車種である【デイズ】とほぼ同じで広々とした室内空間となっています。
フロントシートを倒せばフルフラットモードにすることが出来ますので斜めに寝転ぶか脚を曲げて横になることが可能で一人なら十分な就寝スペースを確保できます。
二人、となると並んで横になると荷物スペースが最小限となってしまいます。
またフルルラットモードでも段差があるので就寝スペースにするにはマットレスなどを用意する必要があります。
この辺りは【デイズ】とほぼ同様ですので、【ルークス】など軽スーパーハイトワゴンのように快適な車中泊スペース、とはいきません。
しかし、【サクラ】はBEVですので就寝中でもエアコンが利用可能でスマホのUSB充電ができるなど、他の軽ガソリンエンジン車よりも車中泊に優位な点もあります。
バッテリー容量が少なめなので一晩のエアコン動作には制約がありますが、ガソリンエンジン車と異なり駐車中でもエアコンや室内電化設備の利用が可能で、家電機器への給電も可能ですので、EV充電設備が整ったSAやキャンプ場など充電が可能な場所においてはEVのメリットを活かして快適な車中泊が出来るでしょう。
また災害時や停電時にエアコンを利用して避難場所として利用したり、家電への電力供給をする、といった避難場所・非常用電源として活用する事が出来ます。
車中泊する際に問題となるの室内スペースの広さよりも、航続距離180kmという制限がある【サクラ】で車中泊が必要なほどの遠出をする機会があるのか、という点でしょう。
まだまだ地方における充電スポットが整っていない現状で、他のPHEVなどが利用していて充電スポットに空きが無く、なかなか充電することができない、といったケースも起こりえますので設備台数や周辺に充電スポットが他にあるか事前に調べて、数パターンのプランを用意する必要があります。
キャンプ場などでは充電スポットの事前予約が可能か確認しておくのをオススメします。
このように【サクラ】での車中泊利用には制限がありますが、近距離移動ならばキャンプ場やナイトスポット・天体観測などの拠点にするなどEVの特性を活かして快適に過ごせる車中泊スペースにする事が出来ます。
今後の充電スポットの拡充が進めば航続距離の制限を緩める事が出来ますので、【サクラ】の便利機能を活かした快適な車中泊を過ごす事が出来るようになるでしょう。
【サクラ】での車中泊を検討されている方は、まずは自宅駐車場など【サクラ】の充電が出来る場所で、バッテリーを活用した車中泊がどのくらい出来るのかを確認してカタログではわからない「車中泊スペック」を体感する事をオススメします。
【サクラ】を購入するメリットは?
日産サクラを購入するメリットはいくつかあります。
まず、サクラはコンパクトな電気自動車 (EV) であり、市街地での運転や駐車に非常に適しています。以下にその他の主なメリットを挙げます
- 環境に優しい:電気自動車として、排気ガスの排出がなく、環境に優しい選択肢です。
- 運転コストの削減:ガソリン車と比較して、電気自動車の運転コストは通常低いです。電気はガソリンより安価であり、エンジンのメンテナンスも少なくて済みます。
- スムーズな運転体験:電気モーターは静かで、スムーズな加速を提供します。また、低速からでも即座にトルクが得られるため、市街地での運転が快適です。
- 補助金や税制優遇:多くの地域では、電気自動車の購入に対して補助金や税制上の優遇措置が提供されています。これにより、購入コストが相対的に低くなることがあります。
- 技術の進歩:日産は電気自動車の分野で長年の経験を持っており、信頼性の高い技術と先進的な機能を提供します。例えば、サクラには先進的な運転支援システムが搭載されている場合があります。
これらのメリットを考慮すると、日産サクラは都市部での運転に適した、環境に優しく経済的な選択肢となり得ます。
ガソリン車と電気自動車ではどちらがお得?
- 環境への配慮:地球温暖化と環境破壊への意識が高まっていることから、排気ガスの排出がないEVへの関心が高まっています。多くの国が気候変動に対処するためにCO2排出量の削減を目指しており、EVはその重要な手段と見なされています。
- 政府の支援策:多くの国では、EVの購入補助金、税制優遇、低排出車専用の駐車スペースなど、電気自動車を促進するための政策が実施されています。これらの支援策は、消費者にとってEVをより魅力的な選択肢にしています。
- 技術の進歩とコストの低減:バッテリー技術の進歩により、電気自動車の航続距離は伸び、充電時間は短縮されています。また、大量生産と技術革新により、バッテリーのコストが下がり、EVの価格も徐々に下がっています。
- 充電インフラの拡充:多くの国で充電ステーションの設置が進められており、利便性が向上しています。充電インフラの整備は、EVの普及にとって重要な要素です。
- 自動車メーカーの取り組み:多くの主要自動車メーカーが電気自動車の開発と生産に力を入れており、将来的には全車種の電動化を目指す企業も増えています。
これらの動きは、電気自動車の普及を促進する要因となっており、今後数年から数十年の間にさらなる成長が見込まれています。
アイキャッチ画像引用URL:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura.html
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