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コンパクトクロスカントリーSUV スズキ 【ジムニー】【ジムニーシエラ】
コンパクトな本格オフローダーとして高い走破性能が期待されていますが、ラダーフレームによる頑丈さ・メンテナンス性・耐久性能も高く評価されています。
しかし、いくら頑丈なクルマだとしても、小まめな点検をしておかないと故障は避けられません。
特に定期的なエンジンオイルの交換が重要となります。
今回は【ジムニー】【ジムニーシエラ】の最適なエンジンオイルや交換時期について取り上げていきます。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】最適なオイル交換サイクルは?
引用:https://cars.suzuki.co.uk/new-cars/jimny/
ジムニー・ジムニーシエラはラダーフレームを使うなど高い耐久性能を誇る本格オフローダーではありますが、エンジンは他の乗用車と変わりありません。
ジムニーはスズキの軽乗用車全般で使われているR06A型エンジンであり、ジムニーシエラは新開発のK15B型となり国内販売車ではジムニーシエラのみとはなりますがアジア市場向けミニバンであるエルティガなどの乗用車に搭載されており厳密にはジムニーシエラ専用エンジンというわけではありません。
どちらも専用チューニングはされてはいても乗用車用エンジンであり、特別なエンジンというわけもなく、他の乗用車同様に定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に重要となるのがエンジンオイル。
エンジンオイルは人間の血液のようにエンジン内部の隅々まで行き渡り、エンジンの動きを円滑にする役割を持っています。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/smile_car_life/dictionary/
シリンダーやピストンリングなどの金属同士の摩擦を油膜で抑え、エンジン内部に発生する鉄粉や燃えかすなどの汚れを包み込み洗い流します。
またピストンなどの衝撃を抑えて振動や異音の発生を抑え、ピストンとシリンダーの間の隙間をふさぎパワーロスを防ぐ役割、燃焼や摩擦で高温になるエンジンの熱を冷却する役割も果たしており、燃料に混じる水分などに起因する水蒸気などによる錆を防ぐ効果など多岐に渡る役割を担っています。
これだけの役割があるエンジンオイルが劣化しているとエンジン性能が明らかに低下してしまいます。
また極少量ですが走行しているうちに徐々に消費されてしまうため放置しておくとオイル量が足りなくなっていきます。
日常点検でエンジンオイルの状態とオイル量を確認し、必要であれば補充や交換を行う事が不可欠です。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/afterservice/safetycheck/point/index.html
一部で最新のエンジンではエンジンオイルの補充・交換は不要、などというデマが流れていますが根拠が無くあまりにも無責任ですので取り合わないようにしましょう。
引用:https://cars.suzuki.co.uk/new-cars/jimny/
特にジムニー・ジムニーシエラはハードな環境で使われる機会の多いクルマですのでエンジン性能を万全な状態で保っていないと本来の性能を発揮出来ずに悪路でスタックしてしまったりエンジンが故障して危険な状況に陥る可能性があります。
ですので、ジムニー・ジムニーシエラの耐久性能を過信せずに小まめなエンジンオイルの点検・補充・交換をしていくようにしましょう。
またエンジンオイルの交換と共に定期的にオイルフィルターの交換もしていきましょう。
オイルフィルターは、汚れたオイルをろ過してきれいにするものでありフィルターを放置しているといくらエンジンオイルを交換しても意味がありません。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/smile_car_life/dictionary/
エンジンを良好な状態に保つには適切なオイルフィルターの交換が必須となります。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/owners_manual/files/2_99011-77R02_20190326061918.pdf
エンジンオイル交換のサイクルですが、スズキの推奨では「6か月ごと、または5千kmごと」ですので基本的に6ヶ月点検時に交換していくのが良いですが、走行距離が長い・頻繁に走行しているという方は走行距離に合わせた交換が必要となってきます。
オイルフィルターについてはジムニーでは1万km走行ごと、ジムニーシエラでは1万5千km走行ごとの交換が推奨されています。
目安としては12ヶ月点検の際にオイルフィルター交換をしていくのが良いでしょう。
この推奨期間はあくまで目安であり、ジムニー・ジムニーシエラの様に悪路や山林などハードな環境での使用・短期間での長距離移動(年間走行距離が2万km以上)・短距離走行の繰り返しなどシビアコンディションに当てはまる走行環境ではエンジンオイルの状態を小まめに確認して交換のタイミングを計るのが良いです。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】最適なエンジンオイル粘度は?
次にジムニー・ジムニーシエラに最適なエンジンオイル粘度について。
ジムニーとジムニーシエラではエンジン・排気量が異なる・開発時期が異なる事もあって推奨されているエンジンオイルが異なります。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
ジムニーの場合では「5W30」という規格となり、オイル交換時に必要な量は2.6L、オイルフィルター交換時には2.8Lとなります。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_sierra/
次にジムニーシエラの場合は「0W-16」で、交換時のオイル量は3.4L、オイルフィルター時は3.6Lとなります。
繰り返しになりますが、オイルの粘度が異なりますのでジムニーとジムニーシエラで間違えないようにしましょう。
このエンジンオイル粘度の表記ですが、数字が大きいほどオイルが硬く、小さいほど柔らかいことを表しています。
引用:https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html
ジムニー・ジムニーシエラ共に低粘度のオイルが選ばれており、低粘度のオイルの特性である低温での始動性の良さと燃費向上を意図しての選択だと思われます。
雪道など冬のハードな環境での使用が想定されるクルマですので最適な選択でしょう。
ジムニーシエラがより低粘度のオイルを指定していますが、これは近年のハイブリッドカーなど省燃費エンジンに採用されているオイルとなり、最新のエンジンを搭載するジムニーシエラでの採用も当然といえるでしょう。
エンジンオイルのメーカーについてはスズキ純正オイルが最適ではありますが、カーディーラーやカー用品店で取り扱いのオイルメーカー製のオイルを使うのも良いでしょう。
引用:https://www.emg-lube.jp/mobil1/product/
その際には下手に安価なものではなく、多少高価でも実績のあるメーカーのものを使った方が良いです。
多少の価格差がエンジンの経年劣化に後々に響いてくる可能性があります。
【ジムニー】【ジムニーシエラ】1回のオイル交換費用どのくらい?
年式(西暦) | 車両型式 | エンジン型式 | 排気量 | オイルのみ | フィルタ交換時 |
04.10~10.9 | JB23W | K6Aターボ | 660 | 2.8 | 3.0 |
10.9~18.7 | JB23W | K6Aターボ | 660 | 2.8 | 3.0 |
18.7~ | JB64W | R06Aターボ | 660 | 2.6 | 2.8 |
次にジムニーシエラのオイル交換にかかる量について
年式(西暦) | 車両型式 | エンジン型式 | 排気量 | オイルのみ | フィルタ交換時 |
04.10~10.9 | JB43W | M13A | 1300 | 3.8 | 4.0 |
10.9~18.7 | JB43W | M13A | 1300 | 3.8 | 4.0 |
18.7~ | JB74W | K15B | 1500 | 3.4 | 3.6 |
ジムニーは軽自動車、シエラは普通車になり外観こそ近いですが、エンジンは全然違います。
よってオイル交換にかかる量も違いますし、推奨オイルのグレードも違います。
オイル交換の費用は使用するオイルのグレードの1リットル辺りの料金×上の表の数量だと思って下さい。
カー用品店・ガソリンスタンドではエンジンオイルのメーカーによって異なってきますが、だいたい3,000~6,000円、オイルフィルターの交換で+2,000~2,500円といったところでカーディーラーより若干安くなる場合がありますが高品質なエンジンオイルを選んだ場合にはカーディーラーよりも高額になる場合もあります。
しかし作業時間・作業場所・オイルの手配と処分の手間・作業着やオイル汚れの清掃の手間……などを考慮するとカーディーラー・カー用品店等に任せてしまった方が良いでしょう。
ジムニー・ジムニーシエラを最適な状態を維持しておくためには定期的なメンテナンスが欠かせませんので6ヶ月点検・12ヶ月点検・車検といった定期点検と共にオイル交換を依頼して一度に済ませるのが良いでしょう。
アイキャッチ画像引用URL:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/special/event/01.html
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